あなたside
通りに入ると 、ボストンバックを抱えた大寿くんが丁度ホテルから出てきた
大寿くんはまるで鳩が豆鉄砲を食らったような顔をして私を見ている
そんな表情に私は思わず呼吸を忘れてしまっていた
必死に追いかけて来たものの何を言えばいいのか...
肺一杯に空気を取り込み 、心を落ち着かせる
そして声を振り絞り 、叫ぶように声を掛けた
大寿くんはバツが悪そうにそこから立ち去ろうとする
私の言葉にたいそう驚いたのか
目の前の大寿くんは足を止め 、顔を顰めて私を見た
私は全て本心で話す
今までは離れない と言うより離れられなかった
否 、それも今では言い訳になるかもしれないけど ...
私はいつの間にか泣いていて 、大寿くんに見られないよう顔を隠すのに必死だった
私は涙を拭い 、微笑みながらそう答える
そんな私に対し大寿くんは俯き 、そこから動かない
大寿くんは私の方へ一歩 、一歩と近づき
私の目の前に立った
ギュッ
突然体を引かれ 、強く抱きしめられる
そして
そう耳元で囁かれた
いきなりの演出に戸惑う私は
自分から問いかけた質問に何も言うことが出来なかった
見上げるほど高い彼の身長に覆われ 、私は赤くなっている顔を隠す
私は大寿くんの腰に腕を回し 、抱き締め返した
そこからはぎこちないながらも色んな話をした
私を攫った経緯も照れながらも話してくれた
どうやらその経緯と言うのは一目惚れだったらしい
愛を伝えることも出来ず不器用でごめん そう言ってくれた大寿くんの目には薄ら涙が浮かんでいた
私も話を聞いてあげれなくてごめんなさい
これから私は大寿くんとずっと一緒にいよう
またすれ違うことがあっても 、自分の気持ちを信じて
大寿くんを信じて ─────────
" 結婚を前提にお付き合いしてくれ "
" はい よろしくお願いしますします 、! "
𝑭𝒊𝒏.
本当の最終回です ! 笑
ここまで見てくれた皆さん
本当にありがとうございました !
妹のリクエストだったとは言え 、正直私も楽しんでこの作品を作ってました 笑
この作品を面白いとおもってくだされてれば光栄です !
では 、また他の作品で !











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。