第16話

🍯
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2021/02/19 13:12 更新
あなたside

抵抗する間もなく、手に持っていた物を童磨に取られる。

私の手は震え、ぐっと目を閉じた。

「だーめ。しっかりみて。」

しかし童磨はそれを許さなかった。

鋭い爪の生えた手で私の顎をつかみ、嫌という程現実を突きつけてくる。

胸糞悪い。

そんな気持ちとは裏腹に、目から雫が零れるのは一体何故だろうか。

こいつといた時間が、私を麻痺させてしまった。

おかしくなってしまった、私自身、

こいつに対する死んで欲しいと願う気持ちが薄れてしまった。
















「あなたちゃん。」











ポンッと音を立てて、 毒 の入ったグラスを童磨が開けた。
















「俺ね、あなたちゃんと一緒にいれてすごく楽しかった。」

































































「手離したくないほどに愛しかった。」






































































「人の幸せのために死ぬなんて、馬鹿だなって思ってた。」















































「天国も地獄も、極楽浄土も、存在しないと思ってた。」

































































「だけど、君といて変わった。」













































































「愛してるよ。」



























































童磨は最後に優しく笑い、毒の入ったガラスの中身を一気に飲み干した。








































































「最後は、あなたちゃんと居たかった。」

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