朝練が終わり皆が教室に入ろうとする中日向は
1人廊下の隅で縮こまっていた。
月「…何してんの」
『つ、月島ぁぁぁああああああ!!!!!!』
月「うわっ、何だよ危ないデショ」
『だっでぇぇえええ教室に入って皆に何か言わ
れるかもしれなくて怖いんだよ!!!」
月「だからって僕には関係ないだろ」
『月島じゃなきゃ…嫌なんだもん』
日(コイツ、身長高いから皆怖がって陰口とか
言われねぇ気がする…)
月「…ッ!///」
『あれ、何で月島顔赤くなってんの?』
月「う、うるさい!君には関係ない!!///」
月(天然タラシめ…………)
『とりあえず、教室まで着いて来てください
月島様ぁぁああ!!』
月「………ハァ…しょうがないから"特別"着いて
いってあげるよ」
『本当!!??』
「…///ほら、早く行くよおチビ」
(王様よくこんなスマイル向けられて無事だ
ね…)
『キーーー!!何だとチビとは!!!まぁ着いて来
てくれるから許す…。てか、早くーー』
月「ハイハイ」
月(何でこんな奴が可愛いと思うんだろ…)
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。