第12話

沸点大気圏。

2024/05/26 06:11

小瀧望。

なぁ、碧って何したら怒るん？

早瀬碧。

え？

唐突な望からの質問。

何したら怒る、かぁ……

早瀬碧。

なんで？

小瀧望。

いや、碧基本怒らんからさ？
何したら怒るんやろ〜思てん

早瀬碧。

んー、なんやろなぁ？

小瀧望。

自分でも分からんの？

早瀬碧。

うん、基本的に怒る時間が無駄やと思ってる人間やし。

小瀧望。

あー、なるほどな

早瀬碧。

俺が怒ったの、何した時？

小瀧望。

怒った時？……あ、あれは？

早瀬碧。

ん？

小瀧望。

俺が濵ちゃんに挨拶せぇへんかった時

早瀬碧。

……あー、でもあれは怒るじゃなくて
叱るやん？
俺の中で怒ると叱るは別やからなぁ、

小瀧望。

んんなるほど。

早瀬碧。

…あ、俺潔癖症やから、大毅にパンツ投げられた時はキレかけたな

小瀧望。

あったなぁ！しげほんま勇気あるよなぁ、碧が潔癖症って知ってんのに

早瀬碧。

ほんまになぁ笑

小瀧望。

他には？なんか無いん？

早瀬碧。

えー、なんかあったっけ……




しばらく2人で考えるけど、何も出てこん。





…と、そこにこいつが。

中間淳太。

碧は寝入り邪魔するとキレるで

早瀬碧。

……うぉっ、淳太！

小瀧望。

え、そうなん？

中間淳太。

おん、昔さ？碧と照史と濵ちゃんと俺で同じ楽屋やった時があってん。
ほんで、うとうとしてた碧に照史と俺がちょっかいかけてたらいきなり噴火して。笑
2日は口聞いてくれへんかったな〜笑

小瀧望。

えー！めっちゃでかいのあるやん！笑

早瀬碧。

そんなんあった？笑

中間淳太。

あったやん！松竹の楽屋で4人でさ！

早瀬碧。

…あ〜！あん時か！

中間淳太。

そう、あん時マジ怖かったからな？笑

早瀬碧。

いやあんたらが悪いやろ、あれは笑

中間淳太。

そうやけど。笑

小瀧望。

えーいいな、見てみたかった

中間淳太。

今度やってみたらええやん笑

小瀧望。

いっや止めとく、2日も無視とか…
俺、干からびてまうわ

早瀬碧。

干からびるってなんやねん笑

中間淳太。

笑、でも碧が怒ったのとか覚えてるんはほんまにそれだけやなぁ

早瀬碧。

かもなぁ〜

小瀧望。

怒りたかったら怒ってええねんで！？笑

早瀬碧。

はいはい、ありがと笑







俺って意外と優しい？と思った1日でした。笑

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第13話 💜 愛すべき撫で肩。

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好きになるのはキミ限定【完結】

なぁな

編集部コメント

主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした！<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。