第221話

苦手[心操]
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2026/03/19 12:00 更新
  ※心操と夢主ちゃんは付き合ってません!!







あなた
 じ、実は私、男性…というか
 男の人がちょっと苦手意識あって 



  と、あなたの下の名前は言っていたらしい。


瀬呂 範太
 クラスメイトである俺とか
 優しいイケメンの轟とも
 ちょっと距離あってさぁ〜〜…
心操 人使
 …へぇ、そりゃ災難だ 



  俺は心の中で、少し引っかかる点があった。

  ただでさえ俺は心を操るという
  ヴィランっぽい個性だし、男なのに、
  あなたの下の名前との距離感で悩んだ事はない。


上鳴 電気
 俺とも若干距離あるぜ? 
 まあ多少だけどよ
瀬呂 範太
 上鳴は距離置かれてもしゃーない 



  茶々を入れ合う二人を横目に、
  俺は考える。

  俺だけ特別扱いしてくれてる…って事なのか?
  だとしたらめちゃくちゃ嬉しいけど…


上鳴 電気
 あ、そーいや
 心操はあなたの下の名前と仲良いよな? 
 なんで?
心操 人使
 さぁ…何でなんだろうな 



  俯いて考えたまま、
  上鳴の質問に答える。

  気になった俺は、
  後日確認してみる事にした。





心操 人使
 あ、いいところに 
あなた
 ?、あ心操〜! 
 おはよう!



  この子のこういう、天真爛漫というか
  明るくて可愛らしい部分は
  俺以外の男には見せてないって事か…

  そう考えて、俺はちょっとだけ
  自然と口角が上がった。


心操 人使
 前にさ、
 瀬呂と上鳴から聞いたんだけど 
あなた
 うん、その二人がどうかしたの? 



  あなたの下の名前は子犬のように俺の言葉を待つ。


心操 人使
 あなたの下の名前ってさ、男苦手なの? 



  ぎく、と身を捩ったあなたの下の名前。


あなた
 え、え〜…うん…まあ、 
心操 人使
 へーー…    
あなた
 な、何その反応…! 
 私も困っちゃうよ 



  あはは、と苦笑を溢したあなたの下の名前に、
  俺は早速本題に入る。


心操 人使
 何で俺は平気なの? 
あなた
 えっ? 
心操 人使
 いや…俺とはあんま
 距離置かれてないよなぁって思って 
あなた
 た、確かに……なんでだろ? 



  顎に手を添えて、考え始めたみたいだ。

  …この様子を伺うに、
  特別な想いや、
  特別な理由は特になかったらしい。


あなた
 あ!わかった 
心操 人使
 うん 

あなた
 多分、甥っ子に似てるからかも 
心操 人使
 …はぁ? 



  瞬間、俺は心にもやがかかった。


あなた
 私ずっと弟が欲しくてさ、 
 それで仲良くしてた甥っ子がいるんだけど 
あなた
 なんとなく心操に
 雰囲気似てるんだよね〜…って、 
 だ、大丈夫…?
心操 人使
 …うん、大丈夫 



  今分かった。

  特別扱いなんかじゃなく、
  単に男として見られていない…という事だ。


心操 人使
 は〜〜…まじか、恥っず 
あなた
 えっ?なにが? 

心操 人使
 つまり、
 男として見てないって事だよな、 
あなた
 え?いやまあ…
 大事な友達って感じだけど、 



  完全なるオーバーキルだ。

  ぐさりと心に刺さった鋭い矢は
  なかなかの攻撃力をしている。


心操 人使
 そっ、かぁ……    
あなた
 え、え落ち込んじゃった…? 
 なんかごめん



  しゃがみ込んだ俺を見て、
  心優しい彼女は心配してくれる。

  しかし、俺が落ち込んでいるのは
  アンタが原因だ。


心操 人使
 絶っっ対落としてみせる 
あなた
 へ?なんか物騒…! 



  突然立ち上がって、
  俺はそう宣言した。


心操 人使
 とにかく、
 距離近くするのは俺だけにして 
あなた
 わ、分かった 



  すぐに俺を男と意識させちゃ
  怖がらせるだけだ、と
  取り敢えず俺は外堀を埋める事にした。


心操 人使
 覚悟しておきなよ 



  という言葉はまだ、
  心のうちにしまっておく事にする。


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