悪者だとしても、私は彼が好き。
さよならがまた、言えなかった
頑張ったのに、
つっかえて、また飲み込んだ
彼が求めている言葉なんて分かってる
『さよなら』
これだけで彼はハッピーエンドになる
けど、
どこを探っても、どこを辿っても
あなたを好きな自分しか見つからなくて。
わかってるよ、あの子と会うんでしょう
けど
わざと知らないフリをした。
驚いた彼は、その後の展開を期待しているだろう
チャンスだった、それなのに
また言えなかった。
ごめん、じん。
あなたが好きなの。
優しくかけた言葉は、やがて嘘になる
私の欲で、私の小ささで。
頭を下げたのは、同い年ぐらいのロングヘアの女の子で
一瞬で彼女が、この物語のヒロインだと察した
じゃあ私が悪者?
みるみる口調が強くなって、怒りが湧きあがる
ほーら、、、、嘘になった。
手を大きく振りかざした
すると、じんは私の振りかざした手を止めた
ほんっと漫画みたいにベタな展開
嫌になって、涙目になりながらその場を去った
青いまま枯れていく
あなたを好きなままで消えてゆく
私みたいと手に取って
奥にあった思いと一緒に握り潰したの
深呼吸が白い息になって消えてゆく
目をつぶって、夢を見れば
真っ先に浮かぶのはじんとのハッピーエンド
私を抱きしめて、キスをして
私がいれば何もいらない、って前みたいに言ってよ
こんな時に思い出すのは
彼を離したく無くなるほどの、甘い記憶ばかりで
彼は進んだのに、私は進めないまま。
通話ボタンを押すと、すぐに声がした
予想外の言葉に驚いたのか、マヌケな声が聞こえた
こんな時も、愛おしくなってじゃないよバカ。
ブチッ プープー
口ではそう言ってるのに
涙が止まらなくて
なんてね
嘘だよ。
翌日、運悪くばったり。
内心ズタズタドキドキ
私の腫れてない目元を見て
心の中で思ってたんだろうけどダダ漏れ
相変わらず暢気ね
そんなとこも大好きなんだけど
すれ違うと、じんじゃない香水の匂いがして
気づけば横にいたあなたを、いま
どれだけ遠かったのか気づいた
もともと、叶わない距離じゃない
私の心を彩った色は落ちることなく、
青いまま残っている
また夢を見る
前の私みたいに変わらない夢を
じんが私の手を握って
ってそう言って離さないの
なんてね、嘘だけど
目を開ければ、そんな温もりも愛もない
これがじんのハッピーエンド。
これが私の " ハッピーエンド "
END
駄作すぎワロタ












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。