前の話
一覧へ
次の話

第1話

1.彼がいない
640
2024/08/25 13:00 更新
京本「んぁぁぁぁぁ………」

体を伸ばしながら起き上がる。

京本「ほくとぉ、おはy……」

右に視線を向ける。

毎朝、俺に「おはよう」を言ってくれる彼



がいなかった。

彼が寝ていたはずのところを触ってみたが、

冷たく、彼がさっきまでいた痕跡はなかった。

布団はぐちゃぐちゃで、いつも布団を畳む彼にしてはらしくない。

もう仕事行ったのかな…?

LINEで言ったら返事してくれるっしょ。

なら後でいいか。

うーん、と体を伸ばし、ベッドから起き上がる。

リビングのほうへ足を動かす。

顔を覗かせるが、彼はやはりいない。

仕事行ったっぽいな。

俺はほぼ確信した。

彼の姿を見ていないから何とも言えないが。



相当急いでいたのか、朝ご飯を食べたような跡はなかった。

食器は昨日の夜から動いていなくて、食料もそのまま。

北斗、今そんな忙しかったっけ?

なんて思いながらキッチンの中へ入り、冷蔵庫を開ける。

あ、ご飯ない。

今日買い物行かなきゃなぁ。

冷蔵庫の中から麦茶の入ったボトルを取り出し、コップに注ぐ。

喉を動かし飲み込む。

はぁー、とため息のようでため息ではない息を吐き、

(あ、昨日のお風呂の栓抜いてないや)

とふと思った。

抜くついでに俺も入ろっかな〜、朝風呂。

心を踊らせながら洗面所へ向かう。

浴槽のあるバスルームのドアを開けた



瞬間だった。

プリ小説オーディオドラマ