第2話

2.冷たくなった彼
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2024/08/26 03:00 更新
京本「…………ほくと?」

俺の瞳に映ったのは、

浴槽の中で水に浸かっている北斗だった。

京本「…………」

服は着たままだし、顔は白いし、

浴槽にはってある昨日の水は少し赤みがかっていた。

………まさか………。

京本「北斗!!!」

俺は北斗の元へ走った。

広くないバスルームを、そんなに遠くない距離を。

でも、俺にはやけに長く感じて、

俺、ほんとに進んでる?

と思う程だった。

ぴちゃぴちゃ、と音をたてながら北斗を抱き上げる。

北斗のからだは異常に冷たく、力が入っていなかった。

………みゃ………

みゃく………!!!

北斗の首に手をあけ、脈を確かめる。

あれ、ここじゃないのかな。

ここもない、

え、でも脈ってここらへんじゃ………。

最悪の事態を想像して、北斗の首から手を離した。

俺の手に黒く、少し赤みのある液体がついていた。

………これ、

………血………?

顔が青ざめる気がした。

きゅうきゅうしゃ……

京本「救急車呼ばなきゃっ…!!」

俺はポケットのなかに入っていたスマホを取り出し、「119」とうった。

なんとか状況を説明し、住所を教えた。

「約15分ほどで着きます」

……15分?

15分…………。

………いや、大丈夫。大丈夫だから。

北斗は、北斗は俺におはようって、

だって、昨日言ってくれたんだもん。

昨日の夜だって、

大好き〜って言ったら、

顔を赤くして照れてたじゃん。

そんな、

そんなわけないよ。

だって、………

ねぇ…………?









翌日、俺の家のバスルームには規制線がかかり、「KEEP OUT」という文字が繰り返されていた。

俺は冷たくなった北斗の手をぎゅっとにぎった。

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