その日のご飯もカップラーメン1つだった
未だに彼の横顔の写真は消せずにいた
あの子は嫌がったり抵抗したりすらしなかった
ただ人形が座っているみたいだった
何も思わない 何もしない 息を吸って吐くそれだけ
冷めきった視線 全てに無関心なその態度が
何で抵抗しないんだろう
彼を見ているとイライラする
まるで過去の自分にそう言われた気がする
壁に夕日の写真を貼った日
俺は彼の写真を印刷して夕日の写真の隣に貼った
飽きる程見てしまえばいつかこの苛立ちも忘れる
死ぬ勇気が無いのは図星だ
それなら本当に嫌いなのは夕日でも彼でもない
口先だけで死ぬ事も出来ない俺自身だ
それから月日が経って忘れられると思っていた
この感情はずっと僕の心に住み着いて
気付けば部屋を埋めつくしていた
壁一面彼の写真ばかりだった
彼の為にカメラまで買ってしまった
今日もカメラを持って彼の写真を撮りに行く
相変わらず彼は無関心な目をしていた
また撮ってしまった
彼の首に傷がある 一体何の傷なんだろう
虐めか自傷行為か 殴られた様にも見てるけど
帰ろう 彼には俺と違って家族が居る
そう思った瞬間硝子が割れる音がして
カーテンが閉ざされた
もしかしたらあの傷は 、 だったら
あの目は無関心なんかじゃない
逃げ場が無い事への諦めの目だ
なんてそんな所も同じならますます嫌いだ












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。