第25話

第二十一話 【真相】
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2025/12/29 05:40 更新
数時間後
誰もいないセカイ 広場にて
side:まふゆ
…それじゃあ早速、始めようか
奏が口を開いた。

あのあと1度解散し、それぞれがやるべきことを済ませた。

そうして暇になっていたところに「今までのまとめをしたい」と奏が言い出し、私たちは全員それに賛成した。

それで今、こうしてセカイに集まっているのである。

“前”のことについては、最後まで生き残っていたまふゆが1番知っていると思う
話を振られ、私は「うん」と頷いた。
説明、してもらってもいいかな
改めてちゃんと聞きたいし
「分かった」と頷いて、私は説明を始めた。
詳しくは1話から4話まで読んでいただければ分かると思います
絵名
そっか、そういえば私が1番最初だったわね
説明を終えたあと、絵名がそう零す。

奏は瑞希の方を向いて問う。
それで、今のまふゆの話、というかわたしとまふゆの記憶によると、瑞希はこの時点で自爆特攻して死んでいた
でも実際には生きていた
…で合ってるかな
瑞希は「うん!」と返す。
瑞希
合ってるよ!
瑞希
でボクは何をしてたかっていうと、⋯黒の国のスパイをしてたんだよね〜、
少し言いにくそうにそう言う瑞希。

黒の国のスパイとは、どういうことだろうか。
絵名
…だから、あの時、
瑞希
…うん
絵名は何か知っているようだ。
絵名
…打ち上げの翌日、瑞希から神高の屋上に呼ばれて
絵名
そこに行く前に聞いたの
絵名
…「瑞希は黒の国からのスパイだ」って
瑞希が、黒の国からのスパイ。

それはもちろんデマ情報だろう。

でも誰がどうしてそんな嘘を?
瑞希
…ボクは実際、黒の国にスパイとして行ってた
瑞希
紫の国を裏切ったっていうていでね
瑞希
それは、あいつらが許せなかったから内部から崩壊させようと思ったっていうのもあるし、勧誘を断れば紫の国に爆撃するって脅されてたから
瑞希
あのあと、ボクが自爆特攻したあと爆撃来なかったでしょ?
あ⋯そっか⋯
確かに、瑞希ミズキからの手紙には「勧誘に応じなかったら紫の国を爆撃すると脅されている」というようなことが書いていた。

なのに私たちがそれを読んで爆破音が鳴ったあとも爆撃は来なかった。

あの時はミズキの死体が見つかって爆撃が中止されたのだと思っていたけれど、違う。

その場合も爆撃はするはずだ。

あれは、
まふゆ
ミズキが黒の国に行ったから・・・・・・・・・・・・・⋯”
瑞希
…うん、そう
瑞希
ボクが紫の国を裏切って黒の国に来たって言ったら、あいつらすぐ騙されちゃってさ
瑞希
機密情報めっちゃ話してくれたよ
瑞希
まぁもうそれを伝える術はなかったけどね
そういうことか。

…そういえば。
まふゆ
国王のところに行く時に敵がすごく少なかったんだけど、瑞希が減らしたの
瑞希
え、?
瑞希
いや、ボクはそんなことしてないよ?
瑞希
そんなことしたら怪しまれるし
瑞希じゃない⋯?

じゃあ、少なすぎる敵兵は何?

国王の近くに護衛が居ないだなんて、普通はあり得ないのに。
まふゆ
…分からない⋯
今までのまとめをするためにここに集まったはずなのに、新たな謎が増えてしまった。

腑に落ちないまま、解散することになった。

外は少しだけ、春の匂いがしていた。

まるで、“あの日”のように。
残り:?話

きっと彼女は、気付けなかっただけ。


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