第29話

第二十五話 【とある少女たちの春休み】
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2026/01/24 21:00 更新
1週間後
??? にて
side:まふゆ
まふゆ
…ここ、私たちの城
大きいね、やっぱり
瑞希
まふゆと奏が2人でこれ作ったんだっけ?
瑞希
やっぱり何回聞いても「あの奏が?」って思っちゃうよ!
絵名
それを本人の前で言うのはどうかと思うけど⋯まぁ私も同意かな
私たちは今、春休みで紫の国に来ていた。

といっても紫の国はもう無いし、今は黒の国でもない、別の国だけれど。

かつて紫の国と呼ばれ私たちが居た場所に来た。

…2人が話しているように、この城は奏と2人で作った。

もちろんこういう風に大きくしたのは本格的に国になってからだけれど、ベースはずっと私たちが作った時のものだ。

あの頃、奏は今よりも体力はあったので少しは材料などを運んでいたが、私が大半を運んだ覚えがある。

やっぱり転生しても変わっていないんだな、と思った。

…絵名や瑞希も、あまり変わっていないような気もする。

私は⋯どうだろう。

自分では分からないが、もしかしたら変わっていないのかもしれない。

そう思いながら3人を見る。

楽しそうだ。
瑞希
ねぇねぇ、次どこ行く?
瑞希
せっかく来たんだしさー、もうちょっと見ていこうよ!
瑞希の提案に、絵名が頷く。
絵名
そうね、私も賛成だけど、奏の体力的に近いところがいいわね
確かに奏は久しぶりに外に出たのもあって少し辛そうだ。

しかも国外なので、なかなか遠くには行けないだろう。

その奏が口を挟む。
せっかくなら思い出の場所とかどうかな
奏がバテない距離で、私たちの思い出の場所。
まふゆ
…あ
私には1つ、心当たりがあった。
まふゆ
1つ知ってる
まふゆ
ここから遠くなくて、私たちの思い出の場所
瑞希
えっ!?
瑞希
ボク心当たり無いんだけど!
絵名
わ、私も
絵名
まふゆ、それどこ?
瑞希と絵名がすぐさま反応する。

奏は少し嬉しそう。

なんでだろう。
覚えててくれたんだ、まふゆ
あぁ、そういうこと。

そんなの、覚えているに決まっている。

だって、あの時はとても衝撃的だったから。
きっと今なら、綺麗だね
あの時と同じくらいに
奏が思い出したようにぽつりと呟く。
まふゆ
…そうだね
私もその景色を想像し、頷いた。

2人は全く分かっていないようだ。
絵名
え、ほんとにどこ?
瑞希
気になる!
瑞希
ねぇねぇ2人とも、早く行こ?
2人に急かされ、私たちは“あの場所”へと歩み始めた。
数分後
???にて
side:まふゆ
絵名
ここに来たかったのね、2人とも
瑞希
ほんとだ、すっごく綺麗!
私たちが2人を連れて来たのは、桜の大木。

今は桜の季節には少し早いので、満開とは行かない。

がやはり春ではあるので、そこそこは咲いている。

周りには珍しく誰もいない。

もったいないとも思うが、それが逆に神秘的な美しさを秘めている。

2人は先ほどから写真を撮ることに夢中だ。

私はそんな2人を横目に桜の木に近付く。

奏も私が何をしようとしたのか分かったみたいだった。

少し急ぎ目に着いてくる。

困惑する2人をよそに、私たちは“あの日”と同じ体制で。
“まふゆ、こんなわたしでも、着いてきてくれるかな”
カナデ
『マフユ、こんなわたしでも、着いてきてくれるかな』
まふゆ
…もちろん
マフユ
『もちろん』
“あの時”と、同じ言葉を紡ぐ。

そうして、私は跪き、カナデの方を見る。

差し伸べられた手を取る。

そして、彼女は笑う。

天使のように。

あの時と同じ、“天使を見つけた”という感覚を思い出す。

懐かしいようで、そう経っていないような。

そんな、微妙な時間。

でも、それでも私は。
まふゆ
…あの時、カナデの手を取って、良かった
…!
少なくとも今は多分、そう思っていると思う。

こんなにも、大切な仲間が出来たから。

…だから、誰かに邪魔されて、失いたくはないな・・・・・・・・・・・・・・・・・

…ほら、例えば。

スッ
まふゆ
???
…!?
そこの茂みでそっとこちらを伺っている、彼女とかに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
絵名
…まふゆ?
…ふと呼ばれて、意識をそちらに向ける。
瑞希
考え事してたみたいだけど、大丈夫?
瑞希
もし何かあったら、ボクたちで良ければ、話、聞くよ
どうやら心配させてしまっていたらしい。

私は「なんでもない」と返し、「それより」と3人に問う。
まふゆ
桜、もういいの
絵名
うん
絵名
もう十分撮ったし
瑞希
絵名は撮りすぎなぐらい撮ってたけどね〜!
絵名
ちょっ、それは言わないでよ!
…やっぱりこの2人は変だ。

よくこうして喧嘩するのに、すぐに仲直りをする。
じゃあ、ホテルに戻ろうか
ここは到底日帰りで来ることができる距離ではないので、ホテルを予約している。

彼女たちはここから少し遠いそこに向かって歩き始める。

私は3人に声をかける。
まふゆ
…3人とも、やることを思い出したから先に帰ってて
わ、分かった
瑞希
何かあったらすぐに連絡してね!
絵名
いや瑞希が言えないでしょ⋯
瑞希
うっ⋯ごめんってば絵名ぁ〜!
相変わらず彼女たちは煩い。

でも、嫌じゃない。

私は3人に「分かった。じゃあ、またあとで」と伝える。

…歩き出した3人を見る。

楽しそうな瑞希の横顔、それを見て怒る絵名の横顔。

そして2人の間で戸惑っている奏の横顔。

全部、大切だから。

だから、私は振り返る。

桜に向き合う。
まふゆ
正確には、桜の向こう側にいる彼女たちに。
まふゆ
…邪魔するなら、容赦しないから
私は1人ずつ、名前を呼んでいく。
まふゆ
“サキ”
天馬 咲希
…!
彼女たちの方を向いて。
まふゆ
“ハルカ”
桐谷 遥
的確に。
まふゆ
“アン”
白石 杏
…っ
彼女たちの、その名を。
まふゆ
…“エム”
鳳 えむ
…!?
紡いでいく。
まふゆ
全部分かってるから
まふゆ
誤魔化しても無駄
私は彼女たちにとある言葉を言い残し、その場を去った。

彼女たちの顔が、頭にこびり付いて離れなかった。























































































































































まふゆ
“あなたたちも、転生者なんでしょ”

アンケート

紫の他に
6%
0%
11%
0%
蜈ィ縺ヲ
72%
何もない
11%
投票数: 18票
???
ありふれたハッピーエンドなんてくだらない、そうでしょう?
???
あなたたちは、どんな結末を望む?
???
望むもの次第では、叶えてあげるわ

アンケート

 
青天
0%
新緑
0%
赤熱
23%
黄跡
23%
紫光
54%
投票数: 13票
???
よく考えて決めなさい
???
けして後悔しないように、ね






































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































???
…まだ諦めてないの?
???
…仕方ないわ

アンケート

 
青天
7%
新緑
0%
赤熱
0%
黄跡
0%
紫光
7%
蜈ィ縺ヲ
87%
投票数: 15票
???
これが最後よ
???
もう次は無いわ
???
…よく考えて、決めなさいね
???
後悔のないように
メイコ
例えあなたの選択が、“残酷な真実”を知ることになったとしても


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