私の部屋…いつか掃除した方が良さそうですね
散らかった本の山をかき分けると、
案の定、先程の血溜まりが目に映る
ツンと鼻腔を擽る匂いはとてもいいものとは言えない
何故ならば、血溜まりの奥に例の資料があるのだから。
ピチャリ。ピチャリ。
その音と共に生暖かく、赤黒い液体が足の裏を呑み込む
いけない。吐きそうだ
私がやった
私のせいでできた血溜まり
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
くるしい
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
やめて
もう、いいから
もう、ぎせいにならないで
ビチャリ
もう、やめてよ
わたしが、わるかったから
ゆるして
許せるわけ……
帝国時代とは違う
何とか
何とか手に入れた……
「記憶の回復」
「記憶障害」
「research diary」
○月×日
今日からこの病院で自由に研究ができるんだ。
まずは荷物整理に……家具搬入。
しばらく研究には取り掛かれそうにないな
○月×日
今日からやっと研究が進められる。
この薬で絶対に×××を救ってみせる。
全ては我が祖国のために
○月×日
やった!
研究は大成功だ!
実験体の様子が平気ならこのまま特効薬として使えるぞ
○月×日
あ
○月×日
みんな 研究チームは ××だ
私のせいだ
○月×日
たのむ だれか
ころしてく
そっと本を閉じた。
気味の悪いそれを放置しておく訳には行かないが、さすがに限界だった
先程通ったからか、血の匂いが気にならなかった。
私は部屋を後にした。
……おかしい
何も匂いがしない。
……まさか
次回もお楽しみにん!











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。