と言った時、また電話が
プルルルル…プルルルル…
と鳴った。
泣きそうになっている私の代わりに翔太が出てくれた。
しばらく翔太とストーカーの会話が続いて、終わった頃には私はもう怖すぎて翔太に抱きついていた。
帰る時も翔太はずっと手を繋いでいてくれた。
翔太の家に着くとすぐに抱きしめてくれた。
涙が止まらなかった。
翔太は子供のように泣きじゃくる私を、ずっと抱きしめて慰め続けてくれた。
泣き終わると、
そう言って私の頭を撫でて着替えに行った。
今日は甘えたい気分の私なので着いていく事にした。
見た目とは裏腹に程よくついている綺麗な筋肉。
翔太ってすごい…
すぐ翔太に飛び込んでいった。
今日の私なら何でもできるかもしれない。
ストーカーは怖いけど、翔太といれば大丈夫。そう思えた気がした。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!