それから月日が経った。
白石「今日からあすか先生が復帰します。」
あすか「今、リハビリ中で走ることが出来ないので、ドクターヘリにはまだ乗れませんが、翔北で患者を診たいと思います。宜しくお願いします。」
…パチパチパチパチ…
白石「では、カンファレンスを始めます。………………………………………………………………………。今日のヘリ担当は私と灰谷先生、雪村さんです。」
橘「あすか先生、無理だけはするな。」
三井「休憩も大事なことよ。」
あすか「はい。」
今日は雨のためヘリは飛ばす、救急車のみの受け入れだった。
そして午後になった。
あすか「いっ……。」
緋山「どうした?痛む?」
あすか「はい……。」
緋山「やっぱり雨だからかな?」
藍沢「痛み止め出すか?」
あすか「お、お願いします……。」
藤川「あすか先生が痛み止めお願いするなんてよっぽど痛いんだな。」
冴島「余計なこと言わない。」
藤川「は、はい。」
横峯「あすか先生の仕事やっておくから仮眠室に行ってきて?」
あすか「でも、復帰したばっかりだし……。」
灰谷「無理したらまた入院になっちゃうよ。」
あすか「それは…。嫌です。」
名取「じゃあ仮眠室で休んできて。」
あすか「はい。」
あすかは結局定時まで仮眠室で休んでしまった。
あすか「あー…、休みすぎた…。」
冴島「あすか、帰ろう。」
あすか「え、でも…。」
冴島「今日はいいの。めぐり愛であすかの誕生日会まだだから橘先生と三井先生が行っておいでって。」
あすか「そうなんだ……。」
藤川「行くよ。」
冴島「まだ、準備出来てないんだから。」
藤川「あっ…ごめん、ごめん。」
あすか「すみません。急ぎます。」
そしてあすかは着替え、めぐり愛に向かった。
恒夫「あら~、いらっしゃい。」
あすか「こんばんは。」
その日はみんなからあすかに誕生日プレゼントが贈られ、楽しかった。
でも、あすかにとって久しぶりのお仕事だったため、すぐに疲れて眠りについてしまった。
あすか「スーZzz…スーZzz…」
藤川「あすかちゃん、疲れてたんだな。」
冴島「そりゃ、そうよ。久しぶりの仕事だったんだもん。」
白石「ふにゃーー…。」
緋山「白石、酔っぱらってる。」
藍沢「ああ。」
横峯「それにしてもあすか先生、無理しすぎて頑張っちゃうからさ。」
名取「少しは頼って欲しい。」
灰谷「むにゃー。」
雪村「灰谷先生、酔うの早すぎません?」
こうして、1ヶ月遅れたけどあすかの誕生日会は無事に大盛況で終わりました。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。