勝利は私に噛みつき離さなかった
私はそのまま気を失った
気づけば私はベットで寝ていて
外は明るくて暖かい光がさしていた
何時だろうと思い携帯を見ると10月15日7:38
え、今日って17日じゃないの?
15日って勝利たちにあったあの日…
もしかして…夢?
じゃあ勝利もドラキュラなんかじゃ、ない?
変な夢でもみてたのかな…
そして私は健人先輩たちと再会したあの喫茶店にもう一度行くことにした
読書をしながらコーヒーを飲んで満喫している時
デ、デジャブだ!?
正夢かもしれない
そう思った
でもそこにはひとつだけ違う点があった
周りを見渡すと健人先輩、風磨、聡くん、マリウス…
勝利がいない
その時私は気づいた
あの日と違って
外は雲ひとつない天気だった
もし勝利が現実でもドラキュラだったとしたら…
こんな天気で外に出られるわけがない
ドラキュラなんかじゃないよね…
あれはただの夢だよね…
今はそれを願うことしかできない…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!