第3話

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2024/04/06 12:44
ワース・マドル
なんでテメェがこんなとこにいんだよ、あなた
あなた
は?
あなた
(なんで?)
あなた
(なんでイーストンこんな所に此奴がいる訳??)
あなた
(意味わかんないんだけどw)
あなた
(そんなのって…)
     急に目の前に現れた兄・ワースに動揺が隠せないあなた。
     声をかけた瞬間、ピタリと
     まるで石のように
     無機物であるかのように
     そこだけ時間が止まったように
     ピクリとも動かなくなってしまった妹に
     やや驚いた様子のワース。

  そんな妹に再度声をかけた
      否、かけようとした
     何者かによって遮られたのだ
     何者でもない、実の妹に。
あなた
ワース御兄様~♡♡♡
ワース・マドル
久しぶりぶりだなァ、あなた
あなた
はぅ~♡♡
あなた
(唐突な名前呼びしゅきしゅぎゆ~♡♡)
あなた
久しぶりの御兄様に身体が動揺してミリも動かない~♡♡♡♡
あなた
まぢウケるんですけど~w
あなた
そんなことより、何故御兄様がここに???
あなた
もしや、御兄様もイーストンに御在学なされておられるのですか!!!???
ワース・マドル
あぁ
ワース・マドル
あなた、テメェの方こそ、こんな所で何してるんだァ?
ワース・マドル
その制服を着てるっつーことは…
あなた
はい!!!!
あなた
わたくしあなた、本日よりイーストン魔法学校の生徒となりました!!!!!
あなた
御兄様と 1つ屋根の下です♡♡♡
     お気づきだろうが、あなた・バスタルドマドル
     重度のブラザーコンプレックスであった。
あなた
ただ…
ワース・マドル
あ?
あなた
実はわたくしアドラなので、御兄様と同じ寮じゃあなかったんですぅぅぅ(泣)!!!!
あなた
せっかくの御兄様との同棲がぁぁぁ(泣)!!!
     同棲


つまり結婚♡♡♡
ワース・マドル
そんなことより
あなた
そんなことよりぃぃ!!!???
あなた
なんでしょうか御兄様♡♡
あなた
うわっ!
     先程まで目の前にいたワースの姿が見えなくなり、
     驚きが隠せないあなた。
     しかし、最愛の兄が消えたというのに、彼女には
     焦る様子は全くなかった。
あなた
(はぅわ~♡♡♡)
あなた
(御兄様の胸の中~♡♡)
あなた
(御兄様の香り~♡♡)
あなた
(御兄様の胸板♡♡)
     視界から消えた兄は、己のすぐ近くにいたのだ。
     唐突な御兄様からのハグに、変態混じりの
     思考しか出来なくなったあなた。
     すると、頭上から、御兄様の声が聞こえてきた。
ワース・マドル
なんで、急に俺の前から姿を消したんだァ?
あなた
あ、…
     アタシが何故御兄様の前から姿を消したのか
     アタシが御兄様の前から姿を消した理由
     アタシが御兄様の前から姿を消す必要があった訳
あなた
     思い出すだけで頭が痛くなる記憶
     言葉をのみ込んだだけで喉が締め付けられる記憶
     口に出そうとしただけで吐き気のしてくる記憶
あなた
(けれど…)
ワース・マドル
あなた?
あなた
     御兄様愛するワース御兄様になら…
あなた
御兄様
ワース・マドル
おぉ…
ワース・マドル
どうした、急に改まりやがって…
あなた
わたくしは、家出をしたじぁないんです
     ズキッ…
あなた
わたくしは、家を追い出されたんです
あなた
両親に
ワース・マドル
ワース・マドル
は?
     沈黙が続いた
     御兄様の声を最後に
     御兄様の声の余韻とともに
     アタシ達のいる空間は 静まり返った

     next💞 ➸ ♡×30 + 💬×1
     🍄💪最終回の0距離マドル⏳と
     ラストの背中で尊さを語るマドル🕶が
     ブリッジするほど好きでした🫶🏻

     2話にしてスランプで、遅れてしまいすみません😭😭

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