俺はそれだけ言って
リョータの家へと向かった。
⚠︎あなたside
バキッッ とか ガンッッ とか…
悲鳴とか喘ぎ。
それだけが廊下に響いてる。
地面に這い蹲る男の顔面に蹴りをかます。
男の顔面と私の膝下に血飛沫が飛んだ。
私の視線の先にいたのは
階段を上がってきたセンセーを
睨むリョータの姿。
なにやってんだろ…
少し遠くからそんなことを思いながら
私は見ていた。
すると、リョータが、口を開く。
リョータはそう言って市村センセーに
スタンガンをむけた。
電気のビリヒリッ という音がなると、
市村センセーは後退る。
直ぐに止めにはいると、
icemanらしい凍り付いた目で睨まれる。
私も負けじと睨み返した。
私が嘲笑うように言うと
リョータはスタンガンを振り上げた。
教室のドアから何人か人が出てきて
私とリョータを囲む。
スタンガンをかわしながら
リョータの腹に蹴りを入れる。
よろけるリョータと私の間に
人が割り込んできた。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。