目を覚ますと、初めてだがどこか懐かしい感じがする場所だった。周りを見渡すと、たくさんの写真立てがある。
そのひとつを手にとると、裏にメッセージが書いてあるのを見つけた。
どういう事だ…?
推測するに、ここは俺が作り出した妄想か、俺の消えた記憶か…多分後者だろう。そうなると、ホシは俺に嘘をついていたってことか?
プルルルル
急に、ポッケットの中でスマホが震えた。取り出してみると、スニョンの文字
手の力が入らなくなって、スマホが床に落ちる。
急に頭痛がして しゃがみ込んだ。そのまま、床に倒れる、薄くなる意識の中で、自分の手にホシがいつも付けているリングが見えた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!