お熱いところ!?
なんて 、つい動揺してしまうけれど 、
今はそれどころじゃなくて 。
お熱いのはいふの体 … !
ぼそりと低い声が落とされる 。
'' 無理するな '' … ?
そうしてプツリと通話は切れた 。
2 、3分ほどで部屋のインタ ー ホンが鳴り 。
扉へ向かおうとすれば 、手首を掴まれる 。
ためらいつつも 、
なんわり振り払った 。
あっさり離れていった体温に 、
不安が募る 。
俺を掴む手にすら力が入ってなかった 。
いむは一旦言葉を切った 。
返事のないまま 、
ふたりでソファのある部屋へ向かう 。
痛いってなに?
いふはどこか悪いの … ?
気になって仕方がないのに 、
俺が口を挟めるような空気じゃなく 、
少し離れた位置から
ふたりを見つめることしかできなかった 。
いむがいふに渡してた 、
薬が入った紙袋のことだよね … 。
どこだろうと 、探す手間もいらなかった 。
物という物がほとんどない空間に
ぽつりと置かれていたそれを持って 、
急いで部屋に戻る 。
うっすらと開いた瞳が俺を捉えた 。













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。