最近、旦那様がしっかりご飯を食べているのか心配になる。
仕事が忙しく、屯所に詰める日が増え、忙しい日には昼食を抜くことも多々あると聞いた。
心配できる立場ではないと思うが、それでも旦那様にはちゃんと食事を取って欲しい。
この事を暁山さんに相談したら、
と、言ってくれた。
だが、屯所の食堂はとても腕のいい料理人が作っていると聞く。
それを食べている旦那様にオレのお弁当だなんて口に合わないかもしれない。
◇◇◇
町を歩いていると、雲に隠れていた太陽が顔をだして日差しが降り注ぐ
屯所の前までくると、門番の人と目が合う
そう答えると、門番の人はぎょっとした顔をしたと思ったら、すぐすまし顔に戻り中まで案内をしてくれた。
1度、ここの駐車場には来たことがあるが中の方まで来るのは初めてだ。
中に入った途端、旦那様の同僚の方に質問攻めにあう
いきなりの質問に戸惑う。
なんて答えるか迷う。
カッコよくて、優しくて、面倒見がよくて、あげたらキリがない。
と、手に持っている巾着に指を指す
ブォォォォ🚗
車がオレの横に止まる
グイッ
着ていた着物の襟を引っ張られたと思ったら、車の中に乗せられていた
必死に暁山さんに手を伸ばす。
その手が取られることはなく、挙句は視界を奪われてしまった
ブォォォォ🚗
彰人様が拐かされてしまった。
今から走っても絶対に追いつけない。
ならば、ボクのすることは…
◇◇◇











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。