第9話

#. 6.5 冬弥の姉
9,622
2023/04/07 12:00 更新



彰人 side









AKITO
 悪い、冬弥…待たせた 
青 柳 冬 弥
 いや、俺も図書委員だったからな 
AKITO
 ん、なら行こうぜ 
青 柳 冬 弥
 ああ 







校門で待ってくれていた冬弥に合流して、
向かうのはもちろん…謙さんの店だ。



…でも、さっき見た生徒が頭から離れねぇ。

冬弥をそっくりそのまま女にしたみたいに、
そっくりなあの生徒。






AKITO
 なぁ、今からすげぇ変な事聞いていいか? 
青 柳 冬 弥
 …?ああ、大丈夫だが …どうしたんだ?? 




































AKITO
 冬弥に女の姉弟っていたか? 







































青 柳 冬 弥
 …!?ああっ、もしかしてっ…見たのか? 
AKITO
 うおっ?!…あ、ああ、見た…かもしれねぇ 
青 柳 冬 弥
 姉さん…っ 






冬弥がこんなに、取り乱してるの…初めて見たな。


やっぱ、あの生徒…冬弥の姉なのか。

道理で冬弥にそっくりな訳だ。





AKITO
 つーか、冬弥って姉がいたのか 
青 柳 冬 弥
 …ああ、俺の大切な人だ 
AKITO
 どうしたんだよ、…そんな顔して 









切なげ…というか、なんというか。

滅多に表情に感情が出にくい冬弥が、
泣きそうな顔をするなんてな。



放っておけねぇだろ、相棒として。











青 柳 冬 弥
 姉さんとは、
長らく顔を合わせていないんだ
AKITO
 は?家族なんだろ?? 
青 柳 冬 弥
 …姉さんは、あまり自室から 
出てこなくなってしまったからな
AKITO
 …引きこもり、ってことか? 
青 柳 冬 弥
 そう、なるのだろうか 
AKITO
 飯を食べる時も別ってことかよ 
青 柳 冬 弥
 ああ… 










そこから、謙さんの店に着くまでで、わかった事がある。




冬弥は姉の事が大好きなんだろうなって事。

…俺にはそんな気持ちは分からねぇが。


冬弥がこうして俺の相棒として歌えているのも、
背中を押してくれたうちの一人が、その姉らしい。









AKITO
 あ、たまに昼休憩の最初に居ねぇのって… 
青 柳 冬 弥
 ああ、姉さんの教室を覗いていた 
AKITO
 それでも会えねぇのかよ 
青 柳 冬 弥
 …滅多に学校にも来ていない様子だからな 
AKITO
 は?出席日数は大丈夫なのかよ 
青 柳 冬 弥
 分からない、ただ… 
AKITO
 …? 






























青 柳 冬 弥
 姉さんも、…父さんに苦しめられていた 
AKITO
 …!やっぱり、お前の親父かよ 
青 柳 冬 弥
 俺も、…姉さんの力になれたらいいのに 
AKITO
 ……… 









冬弥の家庭のことに、首を突っ込むのは
違うってのは分かってる。

なにか俺に出来ることは、ねぇのか…。




































でも、あの冬弥の姉は…。


























くそ、気になって仕方ねぇ…。





































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     𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝

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