第4話

✵Ⅱ
10
2023/11/09 11:17
学園 着  
教室
あなたの下の名前(カナ)・シェリルSide
あなたの下の名前(カナ)・シェリル
……
アヤト・レオリス
あなたの下の名前(カナ)、ほら
授業が終わり、昼休みになった
するといつ買ったのか分からないがアヤトが私にソーダを渡してきた
あなたの下の名前(カナ)・シェリル
ん…
アヤト・レオリス
どうした、討伐の時と全然違うけど
あなたの下の名前(カナ)・シェリル
別に
私はソーダを開け一口飲んだ
いつもと同じソーダなのに味がしない
あなたの下の名前(カナ)・シェリル
そういえば、アヤト今日は一緒に帰れない
会長に仕事頼まれた
アヤト・レオリス
ん、了解
…………何かあったら頼れよ?
そういって教室を出たアヤト
一瞬、思考を読まれたかと思った
アヤトは頭脳派じゃないのにたまに鋭い
あなたの下の名前(カナ)・シェリル
…さて
女子生徒
ちょっと、よろしくて?
あなたの下の名前(カナ)・シェリル
?……いいけど
そう言うと黙って歩きだした女子生徒
そして入ったのは今は使われていない空き教室
あなたの下の名前(カナ)・シェリル
それで?
女子生徒
私、レオリスさんが好きですの
ですから貴女、協力してもらいたいのです
あなたの下の名前(カナ)・シェリル
どうして協力?
女子生徒
レオリス様は貴女以外の女性と話さないからですわ
ただ、貴女が協力してくだされば可能になる
あなたの下の名前(カナ)・シェリル
……そういうのって自分で努力して
やるものじゃないの?
女子生徒
レオリス様と話すのはファンクラブのメンバーでも
不可能に近いのよ、でも貴女なら"幼なじみ"という
立ち位置なの、おわかり?
あなたの下の名前(カナ)・シェリル
……
ファンクラブ…ね
アヤトにそんなのがあったのね…
女子生徒
これでいいかしら
あなたの下の名前(カナ)・シェリル
えぇ、丁寧にありがとう
でも断るわね
女子生徒
なっ!
あなたの下の名前(カナ)・シェリル
それじゃあ
私は相手の話を聞かず教室を出た
でも出た瞬間…
おっと…
あなたの下の名前(カナ)・シェリル
!……アヤト?
アヤトと鉢合わせてしまった…
ここで会うと少し面倒だ…
アヤト・レオリス
あなたの下の名前(カナ)・シェリル
何?
アヤト・レオリス
いや、別に……帰るぞ
あなたの下の名前(カナ)・シェリル
……えぇ
少しアヤトに探られた気がするけど気の所為?
それにアヤトの雰囲気が少し違う…
目が笑ってない…


そんな事を考えていると見慣れた道に来ていた
アヤト・レオリス
なぁ
アヤトが急に立ち止まって言った
あなたの下の名前(カナ)・シェリル
……
アヤト・レオリス
会長に頼まれたって話、嘘だよな?
あなたの下の名前(カナ)・シェリル
……
アヤト・レオリス
それにあの話___
あなたの下の名前(カナ)・シェリル
アヤトには関係ない
私はこれ以上言いたくなくて歩きだした
アヤト・レオリス
あなたの下の名前(カナ)…!
あなたの下の名前(カナ)・シェリル
っ……
アヤトが私の腕を掴んだ
そこまでして聞きたいの?
あなたの下の名前(カナ)・シェリル
なに…?
アヤト・レオリス
何で断った?あなたの下の名前(カナ)なら知ってることだし
言ってもあなたの下の名前(カナ)に害はない
あなたの下の名前(カナ)・シェリル
アヤトの言い分は正しい
別に言っても私に何かされるわけじゃない

でも…どうしてか言いたくなかった…
アヤト・レオリス
まぁ…嬉しかったけどさ…
あなたの下の名前(カナ)・シェリル
アヤト・レオリス
何でもない、ほら帰るぞ
そのままアヤトは私の手を引いて家まで送ってくれた
自宅
あなたの下の名前(カナ)・シェリル
何でだろう……さっきまで繋いでいた手が未だ温かく感じる…
あなたの下の名前(カナ)・シェリル
これは___
コンコン
あなたの下の名前(カナ)・シェリル
どうぞ
家に居ることを忘れていた…
私は声を切り替えて言った
失礼します
ガチャ
あなたの下の名前(カナ)・シェリル
アリィ?こんな時間にどうしたの?
入ってきたのは私の専属メイドのアリィだった
でもこの時間はいつもキッチンに居るはず…
アリィ・ミューラ
すみません、奥様がお呼びです
あなたの下の名前(カナ)・シェリル
…分かった
何の話かな……
どうせ成績の話だろうけど


と、予想を立て母上の部屋へと向かった

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