【Hyunjin side】
窓の外では雨が静かに降っていた。
リビングのソファで寄り添いながら映画を観ていたけれど、途中から内容なんて頭に入ってこなくなっていた。
ふとヨンボガがつぶやく。
俺は一瞬言葉を失った。
この問いは、いつか自分から切り出そうと何度も心に温めていたものだったから。
ヨンボガの目が丸くなり、すぐに頬が赤く染まった。
掠れた声で返すその震えが、どれだけの想いを押し込めてきたのかを物語っていた。
俺は手を握り、指を絡める。
ヨンボガは笑いながら涙をこぼした。
二人は静かに唇を重ねた。
雨音がその約束を包み込むように響いている。
――未来はまだ不確かで、きっと試練もある。
けれど、今この瞬間に重ねた言葉が、二人にとっての誓いの指輪みたいに輝いていた。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。