mzr side
着席した瞬間 、ホームルームを告げる
本鈴が 、校舎内に鳴り響く 。
私の席は1番後ろ 。教室内がよく見渡せる 。
急に走っていってしまったこと 、
後でレイラーさんたちに謝らなきゃなと思いつつ
恐怖の対象である一軍グループを探す 。
__ が 、なぜか見当たらなかった 。
先生が出席確認をする間も
違和感に胸騒ぎしていた 。
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ホームルーム終わり 。
レイラーさんたちが教室を出ていく前にと
急いで席を立ち上がり 、声をかける 。
これは 、あえて私の口から言わせようと
しているのだろうか 。怒らせてしまった ?
狼狽えていると 、レイラーさんは
困ったように苦笑して私の肩に手を置いた 。
急に手を置かれたため 、思わず嫌なことを
思い出してしまい 、全身がびくっとはねる 。
だが 、そのことをレイラーさんは
さほど気にしていないようだった 。
コントのようなやり取りに
思わずふふ 、と笑みがこぼれる 。
レイラーさんはそんな私を見て目を丸くした後 、
嬉しそうに 、切なそうに微笑んだ 。
こんな時間だけが永遠に続けばいいのに 、
と思っていたのもつかの間 。
突然 、一言声掛けもなく 、
後ろから私の肩に手を置かれる 。
私は反射的に振り返り 、息を飲んだ 。
声の主は 、私に嫌がらせをしてくる
一軍グループのリーダー格の女だった 。
… なんで 。なんでここにいるの 、
さっきまでは姿すら見えなかったのに 。
レイラーさんはレイマリさんと
気まずそうに視線を交わす 。
そんな都合のいい願いも叶うはずなく 。
レイラーさんたちは 、私のことを
気遣うように一瞬目を合わせた後 、
「 全然いいよ 」と言ってしまった 。
── 心の中で 、何かが崩れ落ちる音がした 。
何も言えないでいる私をいいことに 、
腕は強く掴まれ 、廊下へと連れ出された 。
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今や誰も使用していない空き教室に
入っていった後 、思い切り壁に向かって
投げ捨てられ 、背中に強い衝撃が加わる 。
その拍子に 、先程まで掴まれていた
腕がじんじんと痛む 。
思わず目をやると 、そこには
掴まれた時の赤い跡がついていた 。
あまりの痛みに起き上がれないでいると 、
グループの内の1人に腰あたりを蹴られる 。
シャツの襟を勢いよく掴まれ 、
一瞬 、首が締まる 。
恐る恐る顔をあげると 、
間髪入れずに頬を叩かれた 。
突然の出来事に驚き 、頬に手をやる 。
すると 、じわじわと熱く 、痛みが増した 。
軽蔑するように吐き捨てると 、
グループ内の1人が耳打ちする 。
また何かされるのか 、と思う間もなく 、
彼女たちは時計を確認し 、教室を出ていった 。
どうやら 、あと2分で一限が始まるようだ 。
だが 、言葉に反して身体は動かない 。
まるで 、おもりがのしかかっているようだ 。
どうしようと思っていると 、
突然 、廊下の方から足音が聞こえた 。
「 いるんですか 」と続けようとした言葉は
彼女の口からこぼれることはなかった 。
レイマリさんはその場に立ち尽くし 、
私の姿を険しい顔で見つめている 。
__ その視線は 、
赤く腫れた頬に注がれていた 。
私は慌てて手で頬を擦り 、立ち上がり
レイマリさんの方へと歩み寄る 。
レイマリさんはゆっくりと 、
私の頬へと手を伸ばす 。
__ が 、反射的にその手を払ってしまった 。
私はレイマリさんの手首を軽く掴み 、
駆け足で教室へと向かっていく 。
── ねぇ 、ごめんなさい 、レイマリさん 。
私 、最低なことを思ってしまった 。
… 私の頬の腫れについて 、あの時もっと
深く追求してればって 、後悔してほしい 。
私のせいでって 、苦しんでくれればいいなって 。
だってさ 、もう 。
私だけが苦しみを味わうのは嫌なの 。
__ お願いだから
気付かないで 、傷ついて 。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!