mzr side
ようやく訪れた昼休み 。
トイレの個室に入り 、
スマホをいじる 。
開くのは勿論 、SNSのグループ 。
私が投稿した内容からして
学生ということは知られているだろうが
私以外にも 、このグループには
同じく学生の人がいるかもしれないのに 。
… どうして私だけ縛るの ?
ここは苦しみを共有する場 。
なら 、寄り添うのが当たり前じゃないの 。
めめんともりさんだって
ODしてるくせに 。
それに 、ODしている人が集まる
このグループに 、私を誘ったのも貴女でしょ 。
めめんともりさんは 、”ODをする” という
選択肢もあることを教えてくれたんじゃないの 。
私の思い違いだったってこと ?
私は舌打ちをしながら爪を噛み始める 。
__ 前までは噛み癖なんてなかったのに 。
次から次へと悪口がこぼれ 、止まらない 。
「 馬鹿 」とか「 ウザ 」とか発する度に 、
口から何か黒いものが溢れ出る気がした 。
こんな悪口ばっか言う自分 、らしくないのに 。
まるで私が私じゃないみたいだ 。
血眼になって 、今朝も使った頭痛薬を
ポケットに手を突っ込み 、漁る 。
だが 、出てきたのはたったの5錠 。
__ こんなんじゃ 、足りない 。
ただひたすらに 、錠剤を開けまくる 。
手のひらに開け終わった錠剤が乗る度 、
満足感と優越感におそわれた 。
5錠ぴったり明け終わると 、
勢いに身を任せ 、そのまま飲み込む 。
包装されているプラスチックの
破片も混じっていたが 、気にしない 。
喉を鳴らし 、完全に飲みきると
途端に 、今朝も味わった快楽に支配される 。
なんだか 、今朝とは違って
頭がぐわんぐわんと揺らされているような感覚と
黒板を引っ掻いたような音が鳴り止まない 。
それに 、首を絞められたような
息苦しさもあり 、視界がチラつく 。
あまりの苦しさに 、誰かに助けを求めようと
震える指先で個室の鍵を開ける 。
が 、開けたと同時に全身の力が抜け 、
声を発する間もないまま倒れ込んだ 。
… 最後 、微かに 、誰かの
私を呼ぶ声が聞こえたような気がした 。

専属絵師ちゃんからもらったFA 😽
1 、2話目のときのmzr lir- ですです
lir-さんのギャル感ましましでとても好き
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mzr side『 破滅の一歩 』











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。