第31話

30 🦅
1,284
2024/03/08 09:00 更新
ある時、
慎太郎から連絡が来た。
森本慎太郎
森本慎太郎
✉️北斗ー。今からそっちお邪魔するわー。
松村北斗
松村北斗
…は?
いつもなら、許可をとってから来る慎太郎が
今日は唐突に来るらしく
少し驚いた。
松村北斗
松村北斗
…まあ、いいか。
この時、まだ俺は知らなかった。



…なぜ、唐突に、慎太郎が訪ねてきたのかを。




それを知っていれば…この先も、少し変わったのかもしれない。










森本慎太郎
森本慎太郎
お邪魔しまーす!
慎太郎は、昔と変わらず、元気で。
松村北斗
松村北斗
どうぞ、久しぶり。
森本慎太郎
森本慎太郎
久しぶりー!




松村北斗
松村北斗
で、何の用?
森本慎太郎
森本慎太郎
それがなー…
慎太郎は、ニコニコ顔をしまって
真面目な表情になった。
…こんな顔をする時は、大体裏に何かがある時。
俺も、自然と姿勢が引き締まる。
森本慎太郎
森本慎太郎
www
そこまでかしこまらなくてもw
松村北斗
松村北斗
…いや、慎太郎がそんな顔するのは、大体なんかある時だから。
森本慎太郎
森本慎太郎
え、そんなに俺変な顔してた?!w
松村北斗
松村北斗
www
で。本題は?
森本慎太郎
森本慎太郎
…それがなぁー。
森本慎太郎
森本慎太郎
…俺、、
その先を聞くのが



なぜか怖かった。




なぜかは…わからないけど。










森本慎太郎
森本慎太郎
、、あなた、えっと、あなたの名字のほうに告白した。
松村北斗
松村北斗
…は?
森本慎太郎
森本慎太郎
いやだってさ、北斗が好きなのは、あっちの方だろ、あなたの名字じゃない方のあなた。
森本慎太郎
森本慎太郎
だったら、あなたの名字がかわいそうじゃん。
森本慎太郎
森本慎太郎
自分の性格や、着たい服を変えて、メイクまでしてあなたになるべく似せてるあなたの名字がさ。
森本慎太郎
森本慎太郎
それは、あなたの名字が幸せなんじゃないと思う。
森本慎太郎
森本慎太郎
そんなあなたの名字は、俺が見たくないから。
森本慎太郎
森本慎太郎
だから、北斗にあなたの名字のことを大切にできない、あなたの名字の基盤を愛せないんだったら…
そこまで行って、スゥ…と、息を吸った慎太郎は
森本慎太郎
森本慎太郎
…俺があなたの名字あなたを幸せにする。
松村北斗
松村北斗
っ…
森本慎太郎
森本慎太郎
…言いたかったのはそれだけ。
まだ、答えはもらっていないけど、絶対落とす自信しかないから。じゃ。
慎太郎は、それだけ言うと。


車の鍵をもって、帰ってしまった。
残されたのは
俺と、あの言葉だけ。






「あなたの名字が可哀想じゃん。自分の性格や、着たい服を変えて、メイクまでしてなるべくあなたに似せてる。」
…ああ。確かにそうだ。
俺は…あなたのことを捨てきれず、
あなたさん(あなたの名字)に…迷惑をかけてしまった。
松村北斗
松村北斗
…でも、、今は、あなたさんの方が…
…あなたさんの素の笑顔に、
鈴の音のように笑う声が、
優しく励ましてくれる声が、
俺のことを、ぎゅっと掴んで、離してくれないんだ。
…もしかしたら、もう、
松村北斗
松村北斗
…ごめん、あなた。
もう…、振り切れた気がする。
その時、窓を開けていないのに、微かな風が吹いて
北斗の彼女
北斗の彼女
ふふっ、まあ、そうでしょうね。北斗が貰わないんだったら私がもらいたいくらいだったし!w
あと、いつまでも過去に固執する男は嫌われるぞーw
…あなたちゃんのこと、ちゃんと守ってあげてね?私の分も。
先に行ってるから、じゃあね。
そういう、声が聞こえたような…気がした。
松村北斗
松村北斗
…ありがとう。
そして、俺は…
“あのところ”に、あなたさんを呼び出した。

プリ小説オーディオドラマ