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第3話

移動 🐥×🦊
4,819
2022/10/17 22:12 更新


今日は雑誌の撮影日で、撮影場所が宿舎から車で2時間と遠い場所だ。

撮影はメンバー全員でするのだが、移動は2人組に別れて4台とスタッフチームとで、全部で5台で移動をする。

みんなアイエンと同じ車に乗りたがっており、なかなか2人組のメンバーが決まらないので、スタッフがじゃんけんで勝った人がイエナと一緒に乗れば?と言ったのをキッカケにメンバーのじゃんけん大会が始まった。

しばらく続いた奮闘の末、勝ったのはフィリックスだ。
フィリックス
フィリックス
やったー!勝ったぞ!
嬉しそうにするフィリックスとは裏腹に悔しがっているメンバー。

その様子をずっと見ていたアイエンはやっと移動できる、と安心してフィリックスと一緒に車に乗る。フィリックスは勝ち誇ったような顔をして車に乗り込んだ。
in 🚘
アイエン
アイエン
ヒョン、、くっつき過ぎじゃないですか?
フィリックス
フィリックス
そおうかな〜?
車は6人乗りなので、空いてる席がまだあるのに、肩がぶつかるくらいの距離で横に座っている。

朝が早かったため、まだ眠いアイエンは睡眠を取ろうにも、フィリックスがくっつきすぎて寝れないので少し不機嫌になってった。
フィリックス
フィリックス
( *´﹀`* )エヘヘー
そんなことは露知らず、フィリックスはアイエンにほっぺたをつんつんしたり、顎をあわったりしてちょっかいをかけていた。
最初は我慢できたアイエンも一向に収まらないちょっかいに対してイラつき始めた。
ツンツンツンツン
アイエン
アイエン
ヒョン、、それ、やめて貰ってもいいですか?
フィリックス
フィリックス
えぇー?可愛いからもっとやりたーい♡
アイエンと一緒の車に乗れたことが嬉しすぎて有頂天になっているフィリックスはアイエンのイラつきに気が付かない。

やめてと言っても止めないフィリックスにアイエンはとうとう我慢できなくなってしまった。
アイエン
アイエン
ヒョン、ほんとにやめてください
そういって、信号が赤で車が止まっている間にフィリックスから離れた席に座った。
フィリックス
フィリックス
あ、ご、ごめん、、イエナ、、
ほんとに怒ったアイエンに対して、フィリックスはやりすぎたと思い頭を下げながら謝った。とても落ち込んでいる様子だ。
アイエンも、もうちょっと言い方があったよなと少しだけ反省した。
でも、イラつきは収まり始めたものの次は眠気が襲ってきて、いつの間にかアイエンは寝てしまっていた。
フィリックス
フィリックス
(、、怒らしちゃったよね?僕もうイエナに嫌われたかな、、?)
フィリックス
フィリックス
(静かだな…あ、イエナ寝てる…朝早かったから眠かったんだ…それなのにちょっかい出して怒らせて、、ヒョン失格だな、、僕…)
フィリックスは過去の自分の行動を1人で反省していた。
フィリックス
フィリックス
ごめんね、、イエナ
小さな声で謝って寝ているアイエンの頭を軽く撫でた。
フィリックス
フィリックス
(イエナが起きたらちゃんと謝って、もうちょっかいかけないって約束しよう…)








🚘到着
まだ寝ているアイエン。
無防備に寝ている姿は天使のようだ。
フィリックス
フィリックス
イエナ〜おきてー、着いたよ〜…
いつもより遠慮がちに起こすフィリックス。
アイエン
アイエン
、、ぅーんぅ、おはようございます…
すぐに起きるアイエン。
いつもなら最後まで起きるのを粘るタイプなのだが、車の中で寝るのはそこまで良くなかったらしく、今回は起きるのがとても早い。
すぐ目が覚めたアイエンは撮影場所に向かうために車から出ようとした。だが、それをフィリックスが止める。
フィリックス
フィリックス
あ、イエナ!まって!
アイエン
アイエン
ぅお!、、どうしました?
急に大きな声が聞こえてビックリしたアイエン。フィリックスの方向をむくと申し訳なさそうな顔をしていた。
アイエン
アイエン
(そういえば寝る前におこっちゃったんだ、、)
アイエンは寝たら大体のことは忘れるので、フィリックスのこともほぼ忘れかけていたが、フィリックスの顔を見て思い出した。
アイエン
アイエン
(さすがにキツくあたりすぎたよな、、)
静かな車内で喋り始めたのはフィリックスだ。
フィリックス
フィリックス
イエナ、、ごめんね…
イエナが嫌がってるの分かってたのに、可愛くて、ちょっかいかけるのやめれなかった、、、
フィリックス
フィリックス
嫌な思いしたよね?…ほんとにごめんなさい、、もうちょっかいかけないから…嫌うのだけはやめて……
今にも泣きそうなフィリックスにびっくりしてアイエンはフィリックス隣の席に座り、ハグをした。
アイエン
アイエン
ヒョン、謝ってくれてありがとうございます。素直に謝ってくれるヒョンが僕は大好きですよ、、だから泣かないでくだい、、
フィリックス
フィリックス
ありがとう、、イエナァ
なんかヒョンよりもヒョンしてるね…
アイエン
アイエン
えへへっ
アイエン
アイエン
泣かないでくださいねヒョン?
フィリックス
フィリックス
うん!もう泣かない!仲直りしたからっ
2人が仲直りしてもう一度ハグをする。今度は向き合って。
アイエン
アイエン
……ヒョン、、
フィリックス
フィリックス
んー?どうしたのー?
アイエン
アイエン
さっき、ちょっかいはもうかけないって言いましたよね?
フィリックス
フィリックス
言ったねー
アイエン
アイエン
、、、ちょっとくらいなら、ちょっかいかけてきてもいいですよ//
フィリックス
フィリックス
…え?
フィリックス
フィリックス
いいの?ほんとに?
アイエン
アイエン
いいですよ、ヒョンのちょっかいはそこまで嫌いじゃないので
フィリックス
フィリックス
やった!
フィリックスは嬉しくなって、腕の力を強くする。
アイエン
アイエン
ちょっ、ヒョン!苦しいですよー!ㅋㅋ
文句を言うアイエンだが、その笑顔はちょっぴり恥ずかしそうで、でも嬉しそうな、そんな幸せいっぱいの顔をしていた。









そして、その日の雑誌撮影はアイエンとフィリックスはいつも以上に輝いていたが、他のメンバーは普段よりも元気がなさそうに見えた。

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