彼女に連絡する為に
グループを閉じて 、
彼女との連絡画面を写し出した 。
最後の記録は七日前で 、
俺達がどれだけ連絡をとらないかが
目に見えて分かる 。
それでも躊躇うことは無く 、
いつものノリで彼女に通知を送る 。
── すると 、画面を閉じる間もなく
既読表示が一つ 。
彼女が俺のメッセージを読んだという合図だ 。
暫く画面を変えずに放置していると 、
彼女の方からふたつのメッセージが届いた 。
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そのメッセージに 、
" 俺も暇 " とだけ返した 。
そんな ... 在り来りな会話 。
何も知らない人が見れば 、
唯 、友達と話しているだけに見える筈だ 。
── その裏に渦巻く愁情は 、
誰にも認識されずに朽ちて逝くのだろう 。
彼女の心は俺にはだって分からない 。
こうやって明るく振舞っている時だって 、
心の奥底では懊悩しているのかもしれない 。
そんな声は 、
呑気に歌う鳥の声によって
掻き消された 。
.... 神様ってのは 、
どこまで行っても酷いもんだよな 。
俺達に救いの光すら与えてくれないんだ 。
偽造の光でも良いから .. 希望を見せてよ 。
ずっと光を望む者にはくれないなんて 、
性悪だよな ...
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝
( なんでこんなに暗い話になってる ??( )
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。