第10話

第拾話
32
2024/03/21 10:00
(なまえ)
あなた
んーーっ///!?
弥狐
弥狐
………
         そっと口を離す
(なまえ)
あなた
っはぁ///!…ま、まじで急に!!
弥狐
弥狐
頬を赤らめて愛い奴め♡
弥狐
弥狐
で、話を戻すがその傷本当に転んでできたのか?
(なまえ)
あなた
ほ、ほんとだって!
弥狐
弥狐
……儂に嘘はつかん方がいいぞ…?
     ドスの効いた声で耳元に囁く
(なまえ)
あなた
ッ!!
(なまえ)
あなた
……お、同じ学校、の…奴に、…やられ……まし、た…
弥狐
弥狐
……ほう…
弥狐
弥狐
(だから嫌な匂いがこびりついて取れないのか…)
弥狐
弥狐
(今からでもシメに…)
(なまえ)
あなた
………ッ
弥狐
弥狐
おぉ…怖がらせるつもりはなかったんじゃがな…すまんな
  優しく手を頭の上に置いて撫でくりまわす
(なまえ)
あなた
……怖くないもん
弥狐
弥狐
ん"ん…そうか……(愛い…)
弥狐
弥狐
それよりその怪我を治さなくてはな…
(なまえ)
あなた
大した怪我じゃないしほっといても勝手に治るわよ!
弥狐
弥狐
儂の嫁になるんじゃから常に綺麗であれ
(なまえ)
あなた
なっ///!?私元から可愛いしー!!
弥狐
弥狐
はいはい、わかっとる
弥狐
弥狐
そんなことより行くぞ
(なまえ)
あなた
ど、どこに?
弥狐
弥狐
儂の昔からの知り合いのとこじゃ、そんな傷すぐに治せるほどの腕の持ち主じゃ
(なまえ)
あなた
へー…人?
弥狐
弥狐
儂に人間の知り合いなんかいてたまるか
弥狐
弥狐
妖に決まっとるじゃろがい
(なまえ)
あなた
まぁですよね、期待はしてなかったけどさ
弥狐
弥狐
んなことは今どうでもいいんじゃ、はよ行くぞ
(なまえ)
あなた
はーい
(なまえ)
あなた
…………
弥狐
弥狐
…………
(なまえ)
あなた
…………
弥狐
弥狐
…………
(なまえ)
あなた
……………………ねぇ?
弥狐
弥狐
ん?
(なまえ)
あなた
まだなの???もう1時間近く歩いてるんですけど…
弥狐
弥狐
そろそろ着くから待っとれ
(なまえ)
あなた
それ聞くのもう3回目
(なまえ)
あなた
道わかんないとか…ないよね?
弥狐
弥狐
はっはっはっ、ないない
弥狐
弥狐
儂に限ってそんな訳ない
(なまえ)
あなた
貴方だから余計心配なのよ










弥狐
弥狐
うむ、迷子じゃ
(なまえ)
あなた
結局じゃないの!!
弥狐
弥狐
だって何百年ぶりなんじゃもん!忘れとるわんな道なんて!!
(なまえ)
あなた
ボケ老人!!
弥狐
弥狐
なんじゃと!!ボケとらんわ!
(なまえ)
あなた
無駄足じゃないのー!
???
僕の庭で騒ぎ立ててる輩がいると聞いて来てみれば…貴様か、狐
弥狐
弥狐
む?
(なまえ)
あなた
誰…?
???
……人間も連れているのか
???
………取り敢えず中に入れ、そこの人間は薬茶だな…狐、貴様は漢方茶だ
弥狐
弥狐
あれ苦手から嫌じゃ!!
???
黙れ、年がら年中楽に動きもせずグータラしてる運動不足貧血の痴れ者狐の我が儘を聞くほど僕も優しくないぞ、大人しく飲め
弥狐
弥狐
ぐっ!否定できぬ…!
(なまえ)
あなた
そんなことより貴方誰なのよ!!私知らないんだけど!
???
………僕は
鬼童丸
鬼童丸
………丹波国と丹後国の境…大江山に住んでいた鬼の頭領、酒呑童子の一人息子『鬼童丸』だ。

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