無言。
お兄ちゃんたちから離れてから、無言。
.......気まづい。
控えめに声をかけてみても、この有様。
.......泣くよ?ねぇ、泣いていい?
無言怖いんだが?!←
再度声をかけると、ようやく足を止めてくれた。
けど、俯いて何も話してくれない。
私の言葉を遮るように言われ、
予想外の質問に間抜けな声が出た。
普段の小川くんとは似ても似つかないその強い口調に戸惑う。
いつものふわふわした笑顔はすっかり抜け落ち、真顔で問い詰める小川くんに戸惑う。
困惑しつつ答えると、
予想外の答えだったのか、目を丸くされた。
無言で何か考え始めた小川くんに、また困惑する。
そこに2人が来てくれて、
いつもの、困ったようなふわふわした笑みを浮かべてこちらを振り向いた小川くん。
先程のはなんだったのだろうかと思いつつ、みんなと帰路についた。
******
《作者挨拶》
お久しぶりです。
長らく更新しておらず申し訳ございませんでした。
理由としては、すとぷりへの若干の冷め期と
受験〜進学とリアルが多忙だったこと、
その環境変化による精神的負担が大きかった
この3点が主な理由です。
通知を切ってしまっていることもあって、なかなかここ数ヶ月は開くことすら無くなってしまっていました。
ですが文章を書くのは好きなので、また少しずつここでの活動も再開していきたいと思います。
思いつきで始めたこのシリーズ、未だになかなか人気のようでとても嬉しく思います。
長らく小説なんて書いてませんので、拙い文ばかりになるかもしれませんが頑張っていきますのでまた続きを楽しみに待っていてくれると嬉しいです。
それではまた!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。