──四ヶ国と魔界の歴史──
時を遡り約千年
広大な海に浮かぶ大きな島では豊かな緑と澄んだ水、充分な食料が育ち
人々は様々な文化を開発·発展させた
しかしある時、邪悪な濃紫の雲が空に浮かびはじめると植物は枯れ、水は汚染し動物達は不自然な死を遂げ始める
やがてその雲は島の中心へと集められ、島の養分を吸い取ると、荒々しい雷とともに巨大な城を作り上げた
城の周辺には恐ろしい魔獣がうろつき、時には村や町、集落を襲い人々を恐怖で支配し始める
人々はそのエリアを魔界『ノイズ』と呼び、禁止区域として近づくことを避けた
しかしノイズから受ける被害は大きく、豊かな生活もままならない
そこで、悪の象徴であるノイズの魔王を討伐すべく、5人の勇敢な戦士が現れた
人々の期待と世界の平和を唱え、5人は魔界へと足を運んだが無事に帰還することができたのは内4名だった
結果、魔王の討伐は失敗で終わり未だに立ち向かう者は1人も現れない
残された4人の戦士はいつか現れるであろう本物の勇者の誕生を願い、陸地を4つの国に分けることにした
ミューン、音消、ミュート、シーン
それぞれの国によって文化や暮らしは多種多様だが全ての人が望み、信じ続けるものは『真の勇者』の誕生
そして世界の平和であった。
ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…ザッ
大きな鷲の背中から降り、俺達はしばらく森の中を歩いた
人気のない薄暗い森の景色に飽き飽きしていると、次第に建物が見えてくる
それは、西洋風の大きなお屋敷だった
立派なドアの前に立ち、もるでおはノックをする
コンコンコンッ!
すると中から、見覚えのある人物が顔を覗かせた
ガチャッ
俺達はそのお屋敷の中へと入っていった
それから俺達は談話室のような部屋に連れられソファに腰掛けた
本棚がたくさんあり頭上には豪華なシャンデリアがある
しばらくそこで待っているとコツコツと足音が近づいてきた
ガチャッ
- ̗̀🤝🏻 ̖́-
もるでおはそういうと俺の体をグッと引き寄せ、すたんちゃんに首元をみせた
突然すたんちゃんは立ち上がり、慌てて本棚から一冊の本を取り出す
そして目にも留まらぬ速さで本を捲った
たしかによく見ると自分の首元にマークのようなものがある
事故から目覚め、気付いたら迷い込んでいたこの世界
現実なのか夢なのか、死後の世界なのかもわからずにいるけど
今の俺は『真の勇者』『何千年に一度の逸材』
その役目を果たすために俺は生まれてきたんだ!
こんなの……やるしかないでしょ!
グッ…
タッタッタッタッタッタッタッタッ……
こうして、俺達が英雄になるまでの物語が始まった───












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!