▶︎ ︙ 超高校級のデバッカーに決定
さてと、自由行動は三栗屋くんと行くことにした
びっくりマークが出るのはいいものの位置情報が
ないのは厄介ね。どこにいるかもわからないの。
でも厄介な人みたいで気分が悪くなるわね。
監視されてると何故か動きたくなくなるのよね。
【三栗屋の自室】
三栗屋くんの自室に着いたわ。私の自室も
あってワクワクだわ。早く寝たいわ。夢を見たい
三栗屋くんの自室のドアに何か貼ってあるわね。
「バグが発生したらオレに任せろ!」ってね。
それほど自分の才能を見せたいのね。可愛らしい
急に三栗屋くんが自室から出てきたわね。
ちょっとびっくりしたわ。これはほんとよ。
心臓が如何にも今取れたってくらいね。
人の玄関のところジロジロ見てる時点で
気持ち悪いわ。非常識な人間にはなりたくないの。
三栗屋くんもきっと誰かと自由行動がしたかった
のよね。賭咲、今日は我慢、我慢。
でもなんでか私から見たら彼は嘘ついてそうよね。
私は人の心を見破れるからね。実際そうよ。
今、三栗屋くんは右上を見たわよね。
嘘をついてる人はほぼ確実に右上を見るのよ。
今の三栗屋くんも上を見ている。彼は嘘よ
どうせ誰かと自由行動をするから私は厄介な人
って思ってるのかしら。ダメダメ。我慢。我慢
あらまびっくり。三栗屋くんはわたしと
行きたかったのね。心が今飛び始める瞬間だわ。
それほど私は厄介な人ではないことがわかったわ。
あれ注意しない人は希少なのに。頭のバグは
取れてないのかしら。あらまごめんなさい。嘘よ。
三栗屋くん。ピアノなんて弾ける子なんだね。
教えてもらったのか自称ピアノ天才かのどちらかね
この学園には超高校級のピアニストくんがいるから
教えてもらったことが濃厚よね。これで違ったら
私の思想は豊かってことにしといてね。
【音楽室】
音楽室は相変わらず広いわ。ここで生活できるぐらい
三栗屋くんは何故かはしゃいでいるわね。
転ばなければいいけど。転んだら泣こうかしら
白樺さんの時も言ったわね。全部嘘だけど。
三栗屋くんがピアノを弾き始めた。
私は少し変な音が続くのかと思ったら違った。
綺麗な音色。耳心地も良く眠れそうなピアノの弾き方
彼自身の顔はいつもの時より集中している。
デバッカーの仕事の時と同レベルぐらいかしら。
やっぱり楽音くんに教えてもらったのかしら。
そう言って三栗屋くんは私をしゃがませた。
何が始まるのかしら。何かプレゼント?
まだ私は誕生日じゃないわ。5月3日よ。
なんだか心臓がまた出てきそうだわ。
私の心。暴れないでよ。我慢我慢。

𝗡𝗘𝗫𝗧 ▶︎ ≪ ボクたちの希望とは如何に≫

























編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。