阿部side
……結局、4人で寿司を食べにきています。
そして何故か、今日のあなたは俺にやたら懐いている。
翔太とふっかを差し置いて。
食事の時に必ず束ねている髪。
俗に言う触角?部分が、はらりと頬にかかって、
毛先が口に入りそう。
その髪を耳にかけてあげると、
いつもならなんて事ないはずなのに、
今日のあなたは少し照れくさそうにしている。
……なんだろ、調子狂うな。笑
少し沈黙があって、
あなたがお寿司を食べながら静かに話し出した。
急に静かになる翔太とあなた。
この時感じた違和感を、俺は大して気にして無かった。
あなたがゆっくりお茶を飲んで、
さー、あと何食べよっかな〜と話題を変えるから、
俺も便乗して彼女との食事を楽しむ流れを選んでしまう。
そして俺らが頼んだ品が届くとあなたのテンションは再び上がる。
さすがあなたの2文字の呼び名なべ。
最終的には仲良しなんだよなぁ。
この分だと、
数日前のあなたの話は解決したみたい。
翔太を敵視するつもりはないけど、
やっぱりどこか超えられない何かを感じて
少しだけ切なくなる。
その後もしっかり食事を楽しんで、
会はお開き。
今夜もゲームに勤しむというふっかを帰して、
明日の入りが遅い俺と翔太は、あなたの家へ向かった。















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。