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第26話

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2024/03/06 12:55 更新

渡辺side










タクシーをひろって、
当たり前のようにあなたを真ん中にして座る。

別に眠くなんかないけど、
阿部ちゃんと楽しそうに話すあなたが気に入らなくて、
あなたの肩に寄りかかって目を閉じた。




(なまえ)
あなた
翔太眠いなら帰ってよかったのに、大丈夫?
渡辺翔太
渡辺翔太
うるさい
阿部亮平
阿部亮平
(笑)
分かりやすいヤキモチだな
(なまえ)
あなた
あーなんだ、ヤキモチか
渡辺翔太
渡辺翔太
ちげーよ、タクシーの窓にワックスとかつくだろうが
(なまえ)
あなた
私の肩ならいいんかい!




自分でも無理矢理だなと思う言い訳。
でももう、そんな事はどうでもいい。


相手が阿部亮平なんて、
俺と真逆のタイプすぎて、
普通にダメージくらってんの。こっちは。











家について、エントランスをくぐり、エレベーターに乗り込む。

先陣を切って歩くのは、
ちょっとした見栄。




(なまえ)
あなた
自分ちなのかな?
渡辺翔太
渡辺翔太
俺のパーカーあるよな?
(なまえ)
あなた
あるよー、この前持って帰ってないよね?
阿部亮平
阿部亮平
泊まる気じゃん(笑)
(なまえ)
あなた
阿部ちゃんもスウェットでよければあるよ?
阿部亮平
阿部亮平
俺は帰るよ、俺いたらあなたゆっくりできないでしょ?
(なまえ)
あなた
そんな事ないよ、
でも阿部ちゃんが帰るなら翔太も帰す
渡辺翔太
渡辺翔太
は?だるいって
(なまえ)
あなた
嘘だって(笑)
でも阿部ちゃんが嫌じゃなかったら泊まってね、
最近お泊まり会してないから嬉しい!
阿部亮平
阿部亮平
えー、その言い方ズルいんだけど……




鍵を開けさせて、部屋に入ると、
中はこの前と変わらず整っていて、微かにアロマの香りがした。








3人で順番に手洗いうがいをして、
リビングへ戻る2人を他所に、
俺は一応家主に許可をとってメイクを落とす準備を始めた。

…つーかもうシャワーあびるか。















渡辺翔太
渡辺翔太
あなたー?
さすがの俺でもちゃんと許可をとるくらいの常識はあるから、声をかける。
(なまえ)
あなた
なにー?おふろー?
阿部亮平
阿部亮平
ねぇ、なにその会話。君たち付き合ってるの?
(なまえ)
あなた
ソ、ソンナ、オソレオオクテ
渡辺翔太
渡辺翔太
おいカタコトやめろ、聞こえてんぞ
(なまえ)
あなた
もー、いいから君は早く入りなさい、時間かかるんだから
渡辺翔太
渡辺翔太
ウッスー





あの日とは全然違う、いつも通りのやりとりに
どこか安心する俺。



いつもなら時間をかける風呂の時間も、
今日は阿部ちゃんとあなたを2人だけにしたくなくて、急ぎ足。

あー、なんか、らしくねぇな。



棚に並ぶスキンケア用品は、ほぼ俺のすすめたもので揃えているあなただから、
使い慣れているものばかり。



ただ、自分から香るシャンプーの匂いは、
あいつの匂いだから、
なんかニヤつく。

は?きも、俺。













(なまえ)
あなた
えっ、早くない?
阿部亮平
阿部亮平
そうだっけ?
いつも外だとこんなんじゃない?
渡辺翔太
渡辺翔太
シャワーだかんな、
つーか、やっぱ全部借りたわ、あざす
(なまえ)
あなた
ん。
阿部ちゃんも入る?
阿部亮平
阿部亮平
や、俺は…
(なまえ)
あなた
そういえば阿部ちゃんって人の家に泊まるイメージないなぁ
阿部亮平
阿部亮平
んー、男友達の家ならたまに泊まるけど…
あんまり、ないかな
(なまえ)
あなた
ごめん、あんまり、お泊まりとか好きじゃないよね…
阿部亮平
阿部亮平
あー!違う違う!
メンバーだけどさ、あなたは俺の中でやっぱり大切な女の子だから!
一応、ちゃんと考えてのことだよ?
渡辺翔太
渡辺翔太
ぶはっ、これドラマ始まってる?ねぇ?
(なまえ)
あなた
阿部ちゃんやっぱり紳士……
翔太と大違い……
渡辺翔太
渡辺翔太
おい
阿部亮平
阿部亮平
や、メンバーなのにこんな事言ってる俺がズレてるかも(笑)
俺だってあなたとお泊まり、絶対楽しいだろうなーって思うし!




もう阿部ちゃんがあざといを通り越して
出来た男すぎる。

俺には恥ずかしくて言えないようなセリフが、
ポンポン出てくる。
しかもナチュラルに。







阿部亮平
阿部亮平
ほら、早く続き、やろう?
(なまえ)
あなた
あ、ごめん(笑)本来の目的を見失ってた…
阿部亮平
阿部亮平
とりあえずここは優しい上司になりきればいいのね、
(なまえ)
あなた
うん、みんなの前ではそういう感じ!




急に真面目に本読みを開始する2人。
俺はソファーに座りながら、スマホを触って過ごした。









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