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第2話

太宰の朝
339
2022/05/06 08:14
憂鬱だ

























































今日は唯一の友達が死んだ日だ
普段はへらへらとしていても流石に今日だけは堪える
と、言うのも何故か彼の事ばかり考えてしまう
正直普段から頭の片隅で考えて居るのだが此の日はどうも思考を遮ってくる

ふと、今の時刻が気になったので携帯スマァトフォンを手に取るとLINEが一件来ていた

(因みに時間は午前四時過ぎだった)

名前は無くアイコンもない。喋った事もなくいつ友達になったのか分からないのでホームのお知らせを見ても友達になった形跡は無い。

取り敢えずトーク画面を開いてみると


『    今から行く    』


と、書かれていた

一瞬殺害予告の類かと思ったが文面が其の様な感じでは無い

太宰治
太宰治
(オダサクが来てくれれば良いのに…)
然う思っても死者が戻る事は無いし考える事が面倒くさくなってしまったので朝食も取らずに着替えて出かける
着いたところは酒屋だ 




ある程度酒を買うと探偵社に向かう

試したい自殺法があるので仕事を終わらせようと思い川に寄ったりはしなかった




ガチャ





探偵社に行き時計を見ると午前5時30分過ぎ

未だ誰も居ない
太宰治
太宰治
…はぁ…
普段サボってばかりなので一般企業のほぼ3ヶ月分の書類仕事が溜まっている
(サボっているとは言っても偶にやっているし
報告書等は直ぐに提出しなければならないので
やらなかったら誰かがやってくれている、
又荒事専門なのでそもそも書類仕事が少ない)


そうして酒を開けて仕事を始めた

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