第2話

01
395
2025/08/08 10:20 更新


 あなた side


 香ばしい焼き魚 、艶のある白米 .
 毎日作って 、毎日食べて .
 繰り返される一日の始まりは
 いつもこの風景から始まる .


あなた
 道満様 、朝餉のお時間ですよ 
蘆屋道満
 ん" ...  


 ___ 否 、一つだけ訂正 .


あなた
 どーまん様ー !! 
 どうかお目覚め下さいませ !!  
蘆屋道満
 うっせぇ" ...  


 繰り返される一日 、とは
 少々不適切な言い回しだった .
 大体同じような日々だけど
 その中心には彼が居て
 毎日沢山の色で彩ってくれる .


あなた
 今日は頂き物の秋刀魚サンマなのですから 
 早うお召し上がりください !! 


 この日は珍しかった .
 いつもは妖退治のため
 朝帰りなんて当たり前の道満様 .
 そして朝食を作り終えたら
 すぐに働きに出て
 行かなければならない私 .
 その二人が共に朝食を取れることなんて
 ほぼ奇跡と言える程少なくかった .


蘆屋道満
 秋刀魚 ...  
あなた
 えぇ 、秋刀魚で御座いますよ 


 のそのそっと起き上がる道満様 .
 絶世の負けず嫌いで 、
 いつも気を張り続ける貴方が
 そんなゆったりと動くところを
 一体安倍殿はどう思うか .


あなた
 さぁ可愛らしい道満様 、 
 大好きな秋刀魚がお待ちですよ 
蘆屋道満
 可愛いって言うな 
あなた
 あらまぁ 、それは失礼 


 私だけ 、私だけが知っている .
 他の誰も 、安倍殿だって知らない
 気を許した者にだけ見せる
 貴方の愛らしい姿 .


蘆屋道満
 何立ったってんだ 
 早く来い 
あなた
 えぇ 、えぇ 
 行きますとも 


 こんな日々が
 どうか続きますように 、と
 秋刀魚の骨を抜く 、
 貴方の横顔を見ながら思ったものでした .


プリ小説オーディオドラマ