第3話

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2025/08/14 02:55 更新


蘆屋道満
 それじゃ 、行ってくる 
あなた
 えぇ 、行ってらっしゃいませ 


 貴方の安全を願って
 私は毎日 行ってらっしゃい と言う .
 そうすれば 、貴方は必ず
 ただいま と言ってくれるから .


あなた
 あぁそうだ 、道満様 
 私今夜は少しばかり 
 遅くなるやもしれません 
蘆屋道満
 分かった 


 そう言って歩き出す道満様 .
 その姿が愛おしいの 、
 ずって見ていたいくらいには .


あなた
 さてと 、どうしようか 


 御免なさいね 、道満様










 __________










安倍晴明
 道満の従者ともあろう君が 
 まさかこんな所に居るとは 
あなた
 あら安倍殿 、如何なさいました ? 
安倍晴明
 別に 、これといった用事は無いよ 
 けど君を見るのはこれで最後に 
 なってしまうだろうからね . 
あなた
 ... そうでございますか 


 言葉を交わすのは
 屋敷の離れの物置き小屋 .
 そして私の手には大きな風呂敷 .


安倍晴明
 その中身は一体何だろうねぇ 
あなた
 さぁ 、何でしょう 


 嫌よ 、誰が貴方に言うものですか .
 どうせ察しているのでしょう 、
 それなのに聞こうとする
 貴方のそのひん曲がった性格が
 私は嫌いなのですよ .


安倍晴明
 それを知った道満は 
 どんな顔をするだろうね 
あなた
 ... 


 沸々とどす黒い感情が
 腹の底から湧き出る感覚がする .
 貴方が彼の何を知っているの .
 寝起きの顔は見た事ある ?
 秋刀魚の塩焼きが好きなのは ?
 夜 、偶に眠れない日が道満様に
 あるのはご存知 ?


あなた
 道満様 、夜お眠りになれないと 
 私の枕元へいらっしゃるんです 
安倍晴明
 へぇ 、良かったじゃないか 
あなた
 えぇ 、けどね 、駄目なんです 
 あのままでは道満様は 
 私に溺れて腐ってしまう . 
安倍晴明
 道満はそこまで君に執着 
 していないかもしれないよ 
あなた
 それなら 、良かった 


 そうしたらあの人の頭からは
 すぐに私が消えてくれるだろうから .
 囚われる事なく 、
 幸せな余生を暮らせるだろうから .


あなた
 どうせ貴方様は察しておられる 
 のでしょうから 、 
あなた
 道満様を 、お願いしますね 
安倍晴明
 ... まぁ、出来うる限りは 
 僕も最善を尽くすよ 




𝐌𝐮𝐠𝐢
𝐌𝐮𝐠𝐢
 スポラありがとうございます😭 
 いつもいつも応援感謝🫶🏻💞 


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