貴方の安全を願って
私は毎日 行ってらっしゃい と言う .
そうすれば 、貴方は必ず
ただいま と言ってくれるから .
そう言って歩き出す道満様 .
その姿が愛おしいの 、
ずって見ていたいくらいには .
御免なさいね 、道満様
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言葉を交わすのは
屋敷の離れの物置き小屋 .
そして私の手には大きな風呂敷 .
嫌よ 、誰が貴方に言うものですか .
どうせ察しているのでしょう 、
それなのに聞こうとする
貴方のそのひん曲がった性格が
私は嫌いなのですよ .
沸々とどす黒い感情が
腹の底から湧き出る感覚がする .
貴方が彼の何を知っているの .
寝起きの顔は見た事ある ?
秋刀魚の塩焼きが好きなのは ?
夜 、偶に眠れない日が道満様に
あるのはご存知 ?
そうしたらあの人の頭からは
すぐに私が消えてくれるだろうから .
囚われる事なく 、
幸せな余生を暮らせるだろうから .















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。