「…ねぇジェス?起きてる?」
暗闇の中大きなベットにジェシーがおれを抱きしめながら寝ている
俺はぬいぐるみかよと思いつつ
ずりずりと腕の中を上り大男の顔を見る
「Zzzzz」
きれいな顔をし寝息を立ていた
「ほんとこんな奴と付き合ってるなんて実感湧かねぇわ…」
そっと美しい肌に触れ
「俺なんかがジェシーと一緒にいて良いのかな」
何もかもに恵まれた才能を持つ男と一緒にいることに不安を感じる
「こいつ子ども3人欲しいとか言ってたしなぁ…」
彼の未来を閉しているのではないか
本当に幸せにしてあげることが
できるのだろうか
「…愛してるよジェス」
頬にキスをして目を瞑りジェシーに背を向ける
「俺も愛してる」
「へっ?」
振り向くが先程のようにジェシーは寝息を立てていた
「寝言、か?」
再び目を閉じるとすっと深い眠りについた
少し抱きしめる手が強くなった気がした。
(めちゃ短いですけど大丈夫そうですかね…)
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。