いるまside
想定外過ぎた。
お前の心配してるようなことにはならないなめんなよ、
そうして思いを全てぶつけようと思っていたのに。
真面目な顔してそう語るらんに、気づけばむかついていたのは。図星だったから、それとも
…わかってるんなら、そう思うんだったら
はじめからわかってんだよそんなことは不可能だと!
泣いて泣いて泣いて叫んだって忘れられるわけない!!
なら、なら助けてくれよ。教えてくれよ。
口から出る言葉を止められない、
意味なんてないどうにもできないどうしようもない。
こいつが一番そうなのに
わかっていても止められない俺はなおも幼稚に言葉を吐き続ける、
勝手なのは俺もだ
俺だって散々ダサいことやってきたくせに
実際心配通りになるだろうにな
あの日
らんは俺を抱きしめ返さなかった。
けど突き放しもしなかった。
わかっているわかってるわかってんだよ、
僅かでいい。…救いがほしくて。
恐怖に侵されて、感情に突き動かされて。
卑怯な俺はこいつに『 』
俺の体が更に引き寄せられた。
いつの間に首に回されていたらんの手は随分と冷たくて
いつの間にか触れていた唇は
“それ”が離れたあと、いくつか咳をしたらんは
何が起こったのかわかっていない俺を
心底愛おしそうに見つめた
……To be continued














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!