第35話

言えなかった
204
2024/01/22 07:38
〇〇
〇〇
うっ
スタッフ1
あんたが早く辞めればいいだけの話よ
私はいつも通り蹴られて暴力振るわれていた
亜嵐
亜嵐
何してるんすか
スタッフ2
あっ
スタッフ1
やば
スタッフ3
いや、これは間違いで……
玲於
玲於
俺の大事なメンバーなんですけど
そこにはメンバーと蓮とお兄が居た
れん
れん
あの、今後一切こういうこと
辞めて貰えますか
翔
動画とってあるんで
スタッフ1
えっ
涼太
涼太
あなた、これ着て
キャミソール1枚のボロボロの私に


上着を羽織ってくれた涼太くん
裕太
裕太
……なんでこんなことしたんすか
隼
あなた、あっち行こ?
〇〇
〇〇
…うん、
私は話を聞かず隼と蓮と外に出た
れん
れん
姉ちゃん…
〇〇
〇〇
ごめんね、またこんな姿見せちゃったね
力なく笑い、蓮の頭を撫でるあなたは

いつもより少しやつれていた
隼
あなた、腕とか冷やそ?アザになるから
あなたの事をソファーに横にして

隼と蓮はペットボトルの水でアザを冷やした
れん
れん
寝たね、
隼
ごめんね、蓮達も巻き込んで
れん
れん
何言ってんの家族だし俺達も
れん
れん
…GENEのみんなも
姉ちゃんと家族だよね?
隼
当たり前じゃん
れん
れん
姉ちゃん今まで色んな人に裏切られたり、こうやって嫌がらせされてきたから……皆だけは姉ちゃんのこと信じて
涼太
涼太
何があってもあなたの味方だから大丈夫
隼
涼太くん!みんなは?
涼太
涼太
それが…
玲於
玲於
お前らふざけんなよ!
亜嵐
亜嵐
玲於、一旦落ち着いて
玲於
玲於
普通に無理
隼
玲於!待って落ち着こ?
気持ちはわかるけど
玲於
玲於
……
翔
玲於くんは今はあなたの近くにいてあげて
ここは俺たちが何とかするから
玲於
玲於
……ん
つい感情的になりすぎてしまった

目の前であなたが殴られているのを見て

怒鳴らずにはいられなかった
れん
れん
あ、怒ってたでしょ〜
隼
やっぱ聞こえてた?
部屋にはあなたのアザを冷やす蓮と

あなたが寝ていた
玲於
玲於
お前はイライラしねぇのかよ
れん
れん
するよもちろん
玲於
玲於
なら
れん
れん
でも、感情に任せてあの人たちを怒っても結局姉ちゃんの傷は癒えない
玲於
玲於
……
れん
れん
あっ!今そうだなーって思ったっしょ!
玲於
玲於
うるせー
何だかんだこいつ明るいだけとか

みんなから思われてるけど

1番周りみていい具合に場を明るくさせてるんだよな
れん
れん
……あとさ、姉ちゃんのこと
怒んないでね
隼
怒ってないけど、どうして俺たちに言ってくれなかったんだろう
れん
れん
まだ俺も理由は分かってないけどさ、姉ちゃんなりの理由があったんだよ
玲於
玲於
……
〇〇
〇〇
んん
玲於
玲於
あなた!
〇〇
〇〇
玲於……ごめん
玲於
玲於
…いえなかったのか頼ってって
〇〇
〇〇
……
龍友
龍友
なぁ、あなた!
〇〇
〇〇
りゅとくん?!、皆……
メンディー
メンディー
どういうこと?局のプロデューサーからもなにかされてたの?
〇〇
〇〇
なんでそれ
涼太
涼太
あなたのこと虐めてたスタッフがあのプロデューサーから脅されてやったって
裕太
裕太
何とか言ってや
〇〇
〇〇
プロデューサーからセクハラと
パワハラ受けてた
〇〇
〇〇
メンバーに言ったらレギュラー
取り消すって
亜嵐
亜嵐
それじゃあ、俺たちのこと思って何も言わなかったの?
〇〇
〇〇
……
翔
どうしたらいいか分かんなかった
んだよな?
〇〇
〇〇
うん、頭がいっぱいで
頼りたかったど、皆初めてのバラエティーレギュラーで喜んでたから
玲於
玲於
レギュラーよりお前の方が大事
〇〇
〇〇
えっ
隼
何驚いてんの当たり前じゃん
亜嵐
亜嵐
あなた、俺たち仕事より何倍もあなたの方が大事なんだよ
龍友
龍友
アホなんか〜お前は
〇〇
〇〇
うぅ……(泣)
れん
れん
なんか忘れられてるけど俺たち兄弟も大事に思ってんだからさ〜
翔
少しくらい頼れよな
そう言って肩を組み合う蓮と翔
涼太
涼太
あなたの周りにはさ沢山の人がいるから
裕太
裕太
大丈夫やで
隼
メンディーもいるんだし
メンディー
メンディー
え、あ俺?!あ、うんいるけど
〇〇
〇〇
ふふっ
玲於
玲於
やっと笑った
しばらくして俺達はレギュラーを降りた

プロデューサーもパワハラ、セクハラ疑惑で

芸能界から姿を消した

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