捨て猫は無事に里親の元へ行った。
ウジが心配だから、と里親の家の中及び周辺に監視カメラを設置してくれたから、何かあっても助けてあげれる。
短い間だったけど結構楽しかった。
すごく名残惜しそう……!
突然女子生徒が近づいてきて、ジョンハンに話しかけた。
ジョンハンは冷たい目をして、微笑んだ。
私は目を見開いた。
こんな公開告白、噂になっちゃうよ……!!
片手を出して、握手を許可すると、女子生徒は両手でキュッと握った。
幸せを噛み締めて、去っていった。
私は苦笑をうかべた。
おっと、これはヤバい思考……。
なんかみんな急に人気になってる。すごい。アイドル同好会?に入ってるからかな。
猫に反応しないの!!!
サーッとウジが私の後ろに隠れる。
女子生徒たちは騒いだ。
私に被害が及ぶからやめて……。
こっっわ。
なんかすごく人が押し寄せてくるし……。
女子生徒たちに押し出されて、私は人混みの中から外れた。
遠目から様子を見ていると、アイドルのようにファンサをたくさんしている。
彼らの夢はそういえば、アイドルだったな。
なんだか、近くにいた存在が、遠くになってしまった気がする。寂しい。
まあ、それも数十分のことだろうけどね……。
先に教室行ってこよう。
﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏
そういえば新作です。



























編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。