私が赤髪海賊団の元でお世話になって
随分と時間が経った
みんな、こんな見ず知らずの私に
気軽に話しかけてくれたり 、
優しく接してくれたり 、
良くしてくれている 。
ご飯も3食食べれて 、
寝床も貰えて
多分こんないい所 、ここ以外にないと思う
これ以上何を求めるのか
ただ1つ
「 平和 」 である
四皇の船と言えど 、
命知らずの怖い顔したバカが
毎日のように 、襲いかかってくる
私は非戦闘員だから 、戦闘が始まったら
隠れるんだけど 、
大丈夫 。みんな強いから大丈夫 。
そう思っても 、やっぱり不安はついてくるもので
みんな強い 。知ってるけど
痛いのは嫌だし 、苦しいのは嫌 。
海賊なら、死に方は絶対選べない
それは嫌だ 。
でも、こんな私に優しくしてくれて
良くしてくれるみんなを裏切ることなんか
出来ないなぁ なんて、考えていると
随分と時間がたってしまった
ある日 、私は1人で島におりて、酒を嗜んでいた
そう言って 、男の人は声をかけてきた
さすがに四皇の船に乗ってますなんて
いえなくて 、
私からしたら 、それは命の手網だった
赤髪海賊団を裏切るつもりなんかない
でも 、私が心の底から 平和を求めてるのも
嘘じゃない
そんな私からしたら 、これは夢のような提案で
ずっと求めていた 、夢のようなものだ
私はその人の手を取ってしまった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。