8時
いつもなら 、酒場で宴が行われている時間だ
この時間なら 、誰も船にはいない
部屋に戻ったら 、荷物をまとめて、手紙をかいて
今まで買ってもらったものも全部置いて
ここでの思い出も全部ゼロに戻そう 。
最初から 、ここにはいなかったように
そう思って 、私は船に足を踏み入れた
そう言って 、船首の方で座りながら、
声をかけてきたのは
お頭だった 。
なんで、いつもならこの時間は宴で
死ぬほどお酒をのんで、酔っ払ってるはずなのに
いや、いつも通りするんだ 、
変に怪しまれないように 。
いつも通りに
いつも通り平然と
額からは冷や汗がつたう 。
確実におかしい 。
緊張で足元がおぼつかない
今 、私はどんな顔をしてるんだろう
ちゃんと立ててるのかな
焦りで、つい言葉が途切れ途切れになってしまう
疑問で聞いてきてるはずのその言葉が
重く私の中にとどまった 、
ずっと見てきた 、
お頭の顔とは比べ物にならないほど
その顔には光がなかった
そう言ってお頭は
私の腕を痛いくらい引っ張って船の中に連れ込んだ
ある部屋に入ると 、
そこには口元を布で押さえつけられた
昼間の男の人がいた
シャンクスがそう声をかけると
ベックマンがその布をはずした
シャンクスがそう告げると
ベックマンが男の人の足に銃弾を打ち込んだ
シャンクスが目配せをすると
ベックマンはさっき打った方とは
逆の足にまた銃弾を打ち込んだ
それを聞いた瞬間あなたは焦った様子で
シャンクスにすがりついた
シャンクスはそう言ってあなたの手を
引いて 、この部屋を出ようとしたが
あなたは男のそばによって
そう言って2人でお別れをしてから
あなたはシャンクスと共に部屋を出ていった
そういった男の顔は 、
どこか嬉しそうで 、清々しい顔をしていた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。