第28話

第六戦 神と悪魔と脳筋と
819
2023/09/19 09:00 更新

アンケート

どっちが勝つと思う?
燈影紅愛&霧雨魔理沙
28%
柊柚莉愛&紫霊
72%
投票数: 137票






























































シュン
早鬼
早鬼
―待たせたな!驪駒早鬼、黒旗と共に帰還だ!
東方軍
おぉぉぉぉ!!!
妬歌
妬歌
な、何とか…勝てました…!
魔理沙
魔理沙
―さーて、ようやくか!
この大魔法使いが華々しく勝利を掴み取ってやるぜ!
魔理沙は帽子を被り直しつつ勢いよく立ち上がる。
どうやら戦いたくて仕方が無かった様だ。





















































フランドール
フランドール
…紅愛、頼んだわよ。あんた程無敵な奴は他にいないわ
紅愛
紅愛
わぁ、小さな淑女さんリトルレディ直々にそう言って貰えるなんて光栄だね




















































紅愛
紅愛
―安心して、幻想郷の為なら…私は何だってやってやるから
フランドール
フランドール
…ふふ、やっぱりあんたは…そうでなくちゃ




















































キラ
キラ
は!?マジかよ助っ人負けたのか!?
紅葉
紅葉
藍達が頼んだ助っ人なんて、並の強さの人じゃない筈…
そんな相手を負かすなんて、一体どれだけ…
柚莉愛
柚莉愛
まーまー過ぎちゃったことはどうしようもないでしょ!
それよりもほら、もっと未来に目を向けないと!!!
晴
嘘つけ相手の能力解析したいだけだろ
実夏
実夏
そこまでブレないとかもう一周回って尊敬するわ…()
紫霊
紫霊
…ま、実際あんま緊張しない方が良いだろ。
緊張しようが、余裕だろうが…やる事は変わらねぇからな!
紫霊は完全に漲っていた。
存分に相手をボコしていいという大前提のもと繰り広げられる世界を懸けた戦い…
例えもう誰も殺さないと誓った紫霊であろうと、戦い自体にはそりゃあ興奮する―


















































シュン!



















































晴
(…せいぜい死なない様にしろよ、柚莉愛)




















































                  (―オマエの事…信じてるからな)






















































トッ
魔理沙
魔理沙
うっわぁ、マジで何もねぇ…
紅愛
紅愛
(どこまで広がってるんだろ…もしかして無限?
 時間あったら突撃してみるか…←)
柚莉愛
柚莉愛
うぇいうぇいうぇい君達が対戦相手か!!!
私は柊柚莉愛、よっろしくぅ!!!!!
魔理沙
魔理沙
霧雨魔理沙、霊長類最強の魔法使いだ!そう簡単には負けてやらんぞ!
紫霊
紫霊
紫霊だ、柚莉愛がクソうるさいと思うから先に謝っとく
紅愛
紅愛
いやいや、こちらこそうちのまりちゃんがぶっ飛ばすけどご愛嬌という事で…
あ、私燈影紅愛、よろしく
映姫
映姫
―双方揃われましたね
少女説明中…


















































映姫
映姫
それでは第六戦、燈影紅愛、霧雨魔理沙対柊柚莉愛、紫霊戦…

















































映姫
映姫
―始め!







































































































紅愛
紅愛
―さて、私の能力ちからなら一瞬で酸素を無くして一瞬で削ったり出来るんだけど…
紅愛
紅愛
そんな愉しみの欠片も無い様な事はしないよ。
なんせここは幻想郷だもん
柚莉愛
柚莉愛
あっれぇー、一瞬で葬っちゃえば良いのに。もしかして舐めプ???
紅愛
紅愛
あら、舐めプとは人聞きの悪い。これは悪魔の、君主の…
















































紅愛
紅愛
―強者の性だよ!
紅愛
紅愛
悪夢『リフレイン・ヴァーミリオン』!
柚莉愛
柚莉愛
瞬間、何かが弾けた。
弾け、空中に現れたそれ…大中小様々な大きさの紅色の弾幕が、二人に向かって飛んでいく。
柚莉愛
柚莉愛
(飛んできてダメージを喰らう以外には効果は無い…かな?それなら…)
柚莉愛
柚莉愛
月光『spotlight』!!!
紅愛
紅愛
スペルを唱えた瞬間、柚莉愛の全身を柔らかな黄色のオーラが纏った。
と思うと、柚莉愛は5本のナイフを投擲しその全てを弾幕に命中させる。
ナイフと弾幕は激しくぶつかり合い、対消滅した。
紅愛
紅愛
おー、随分と上手なナイフ捌きだね
柚莉愛
柚莉愛
でしょ????まぁ、このナイフ捌きは…
私由来のものだけじゃ無いけどねっ!!!
ヒュン!
紅愛
紅愛
再び投擲されたナイフの次の標的は、他でも無い紅愛だった。
自ら目掛けて飛んでくるナイフを後ろに飛んで回避しつつ、再びスペルを発動する。
紅愛
紅愛
紅結界『フェイク・ザ・シールド』!
紅愛の正面に巨大な紅色の結界が現れ、ナイフはそれに当たって地面に落ちていく。
―そして、彼女のスペルはそれだけでは無かった。
ドドドドドッ!!!
柚莉愛
柚莉愛
おぉっと!?
ナイフが全て地に落ちたその瞬間、盾から溢れ出したのはどういう原理か柚莉愛が投げた筈のナイフだった。
逆方向に飛ぶナイフは柚莉愛を標的に定め、一斉に降下する。
フェイク・ザ・シールド…触れたものの魔力をコピーしそれを技として放つ、原理不明のインチキ技である。
柚莉愛
柚莉愛
いや~、やっぱり妖怪は格が違うねぇ!君、人間じゃないでしょ???
紅愛
紅愛
半分正解で半分不正解。私かに私は悪魔だけど、妖怪ではない…
唯一無二の誇り高き種族だよ!
紅愛
紅愛
悠久『リフレイン・ローゼ』!
柚莉愛
柚莉愛
クッソまたスペルかい!!!
紅愛はこの5分間だけで3つもスペルを消費しているが、その様子が衰える事は一切ない。
一体どれだけのスペル、そして魔力を持っているのか…
本能が詮索を拒むような、判らないものに対する根源的な恐怖を感じる。
















































柚莉愛
柚莉愛
―まったく…どれだけの魔力を持ってるんだか!
ぜひ調べさせて貰いたいね!!!
―もっとも、この知識欲大魔神はそんな恐怖なぞより無尽蔵の知識欲の方が遥かに上回っていた様だが。
紅愛
紅愛
この戦いの中で探ってみたら?
もっとも、探る前に貫かれちゃうかもしれないけど!
パチン!
ドォン!
柚莉愛
柚莉愛
―っは!?

























































瞬間、柚莉愛は目を見開いた。あまりにも一瞬で、何が起こったのかわからなかったから。
しかし、攻撃…土埃が晴れ、とある変化に気づいた事によってすぐに起こった攻撃の内容を理解する。
地面に落ちていた筈のナイフが、無くなっていた。しかも一つや二つでは無い、反撃として喰らった分全てだ。
柚莉愛
柚莉愛
ナイフを爆発させたのか…早速使ってくれたね、能力!!!
新しい玩具を手にした子供の様な笑みを浮かべる柚莉愛に対し、紅愛も紅愛でにやりと不敵に笑う。
今までの言動で目の前の少女の知識欲が非常に旺盛かつ頭脳が優れているいう事は理解できた、
これはそんな相手に対する強者としての慈悲であり挑発でもあるのだ。
柚莉愛
柚莉愛
床に落ちてたナイフのみが爆発した…
大方分子構造を変化させて爆発させたってとこかな?
紅愛
紅愛
大正解。攻撃が終わったからって意識してないと痛い目見るよ
再び右手を挙げた紅愛に、柚莉愛は何が来るかと身構える―
















































魔理沙
魔理沙
『ブレイジングスター』ーーーーーー!!!
柚莉愛
柚莉愛
はぁっ!?!?
―攻撃は、後ろからだったが。
柚莉愛
柚莉愛
(拙い、ここでこのスペルを喰らったら動けなくなっ…)
紫霊
紫霊
―やらせねぇよ!
柚莉愛
柚莉愛
ドォン!!!
柚莉愛と魔理沙の間に間一髪で割って入ったのは、他でも無い紫霊だった。
構えを取りつつ体当たりすることで、それ以上の進行を無理矢理停止させたのだ。
阻まれた魔理沙は反撃を警戒し、素早く後ろに下がる。
柚莉愛
柚莉愛
…あっぶなかった…ナイスだよマジで
紫霊
紫霊
ったく、急に後ろ向いて発進するからどうしたのかと思ったよ…
そう言ってため息を吐きつつ、紫霊は軽く睨みつける様に再び魔理沙の方を見上げた。
紅愛も手を叩きながら隣に着いており、4人は改めて互いに向き合っている。
紅愛
紅愛
人間二人だし、大丈夫かと思ったけど…どうやら随分と凄い人達の様だね
柚莉愛
柚莉愛
あっはっはぁ!!!ま、柚莉愛サマを見くびってたら痛い目見るからねぇ!!!
魔理沙
魔理沙
くっそー、せっかくそっちのオレンジは堕とせると思ったのに…邪魔しやがって
柚莉愛
柚莉愛
ちょっとー、オレンジじゃなくて珊瑚色なんだけど!?!?
魔理沙
魔理沙
そうかそうか―どうでも良いな!
その言葉を最後に、魔理沙は箒に直立で飛び乗り再び浮かび上がる。
そして背後に現れたのは…皆様お馴染み、派手なデザインの彼女のオプション達だった。

レーザーと星弾がフィールド上を絶え間なく埋め尽くし、
何もしなければ確実にやられるという事が見ているだけでひしひしと伝わってくる。














































―んで、これに更に追撃するからこそ彼女達は幻想少女なのだ。
紅愛
紅愛
いやっふぅ十八番出ましたー!それじゃあ私も!
紅愛
紅愛
魔剣『ダーインスレイヴ』!
そして少女の手中に現れたのは、血を想起させるような紅色の剣だった。
その剣…ダーインスレイヴは、赤色のオーラを纏ったかと思うと紫霊と柚莉愛の元に一直線に飛んで行く。

一人が広範囲を担当し、もう一人がそれに手間どう相手の隙を突いて一点集中の技を放つ…
古代から伝わる通称クソゲーである。






















































柚莉愛
柚莉愛























































柚莉愛
柚莉愛
…ダーインスレイヴ、北欧神話の…一度鞘から抜けば
生き血を吸い尽くすまで鞘に納まらないと言われた魔剣…

















































柚莉愛
柚莉愛
―本ッ当に幻想郷は最高だね!!!紫霊、私が囮になるから君は仕掛けて!
紫霊
紫霊
は!?でもお前…
柚莉愛
柚莉愛
良いんだよ!!!折角こんな最高の相手に巡り合えたんだ、
調べないだけ損でしょ!?!?
紫霊
紫霊


















































紫霊
紫霊
―ったく、わかったよ!へまるんじゃねぇぞ!
ドンッ!
魔理沙
魔理沙
紫霊が自分の元に肉薄してくる事に気づいた瞬間、魔理沙はにまりと口角を上げた。
そして、箒に飛び乗り魔理沙も魔理沙で紫霊の元に突撃する。
魔理沙
魔理沙
―っしゃあ、頼んだぜオプション達!
魔理沙はその場から動いたが、弾幕の嵐は一切止む様子を見せない。
それもその筈、この弾幕の嵐の生成元はあくまでオプションであり魔理沙本人では無いのだから。
紫霊
紫霊
チッ、シンプルにめんどくせぇな…
魔法使いってどいつもこんな感じなのか?
魔理沙
魔理沙
さあ、私はお前の周りに魔女が何人いるのかは知らないが…
お前が知る魔女の奴らの顔を思い出してみろよ。どいつもやべぇ奴らばっかりだろ?
そう促され、紫霊は一瞬だけ記憶を辿る。勿論気は抜かずにだ。

確かに軽く思い出してみても、
人形を操り命を吹き込もうとしている魔女やら
本気を出せば万物の素すら掌握しかねない能力を使う魔女やら…
そのメンツはあまりにも個性的で、そう簡単に対処できる相手では無い。
紫霊
紫霊
…あー、確かにそうだな。
顔見知りは二人しかいないってのにどっちもやべぇわ
魔理沙
魔理沙
だろ?んで、その例にもれず…この私だって最高にヤバくて最高に強いんだぜ!
魔理沙は一回転し、トレードマークの帽子を脱ぐ。
そして中から取り出したのは、小さな八角形の…

















































―あまりにも有名な彼女の武器、ミニ八卦炉だった。
魔理沙
魔理沙
お前、なかなか強いじゃないか。
そんな奴なら―私のこの技だって避けられるよなぁ!?
カチャッ
紫霊
紫霊
!!!
魔理沙
魔理沙
マスタースパーーーーーーク!!!















































ドォォォォォォン!!!























































構えたと同時に即座に発射された極太の砲撃。

















































それは紫霊の体を貫き丸焦げにし、脳内で情景を想像する読者達の
SAN値をゴリゴリに削る…筈だった。























































紫霊
紫霊
ったく…あっぶねぇな!
魔理沙
魔理沙

しかし現実というものは、時に想像をも超える。
紫霊はそれを体勢を屈める事で回避していた。
それだけでは無い、体勢を屈めた状態で魔理沙の懐に潜り込む事によって下からナイフで奇襲を仕掛けたのだ。

マスタースパークは威力こそおかしいがデメリットがある。
それは放出されるエネルギーが強すぎるがあまり発射している間は動きが極端に遅くなるという点だ。
ある程度発射しなければこの技は止まらない、そして今この瞬間に
発射されているマスタースパークはまだクールタイムに到達していない。


























































それは即ち、動けない状態の魔理沙に紫霊が一撃与える事を意味する―

























































魔理沙
魔理沙
油断したなぁ!腹部ががら空きだぜ!!!
紫霊
紫霊
なっ!?
―霧雨魔理沙という人物が、恐ろしい程に用意周到で無ければの話だが。
魔理沙がサッカーボールの如く紫霊に向けて蹴り飛ばしたもの、それは…
星のデザインが施された、小型の魔法爆弾だった。
ドォォォン!
紫霊
紫霊
…ガハッ…!?
魔理沙
魔理沙
マスパ撃って終わりだと思ったか?甘すぎるんだよ。
強すぎる相手に勝てないんなら、その一手先でも十手先でも一万手先でも読んでやれば良い!!!
紫霊
紫霊
!…
その魔理沙の言葉は、決してこの場で初めて出たようなただの啖呵では無かった。
生まれながらに力を持った強者達と同じフィールドに立つ為に、何十倍も何千倍も努力して
同じ場所に立っている…この言葉は、そんな彼女の本心だったのかもしれない。
紫霊
紫霊
…はは…お前…やるじゃ…ねぇか…ゴフッ…!!!
白い地面に血が吐き出される。ただの爆弾では無い、研究に研究を重ねた魔法爆弾だ…
もろにくらえばどうなるかなんて、すぐにわかるだろう。

これは最早決意云々の話では無い。精神力で限界を突破するより先に、
本能が警鐘を鳴らしている。これ以上立ち上がったら死ぬと。
















































紫霊
紫霊
(…クッソ…視界が…歪む…)


















































紫霊
紫霊
(…まだ…終わって…ねぇのに…!)






















































紫霊
紫霊
(…ごめ…ゆりあ…)

































バタッ

















































魔理沙
魔理沙
















































魔理沙
魔理沙
…ふー…
柚莉愛
柚莉愛
土着神『ミシャグジ様』
魔理沙
魔理沙
なぁッ!?
紅愛
紅愛
やめろぉぉぉ!!!止まれ!!!!!
紅愛
紅愛
薔薇符『カースト・イン・ローズ』!!!
魔理沙の背後に迫る柚莉愛に、鬼気迫った表情で紅愛は右手を突き出す。
それに共鳴するかの様に、薔薇の蔦達が一斉に柚莉愛の元に放出された。

しかし、柚莉愛は最早そんな程度では止まらない。
困惑して身動きが取れなかった魔理沙の右足をがっちりと掴みつつ、再びスペルを発動した。
柚莉愛
柚莉愛
創作『0から1へ』
ブスッ



























































魔理沙
魔理沙
…う゛っ…
紅愛
紅愛
!?















































紅愛
紅愛
魔理沙っ…






















































紅愛
紅愛
…え?





















































顔から急速に血の気が引いていく。紅愛も、そして…魔理沙もだ。
























































―苦悶に歪む表情のまま、魔理沙は気を失っていた。
血色はどんどん悪くなり、このまま放置していればロクな事にはならないだろう。




















































紅愛
紅愛
貴様ッ…魔理沙に何をした!?
柚莉愛
柚莉愛
―ッ…
そのスピードは、人間である柚莉愛が軽々と見切れるものでは無かった。
勢いよく胸倉を掴み、何をしたのか問い詰める。
その顔は鬼気迫っており、瞳に宿る光は紅く燃え滾っている。
それに対し、柚莉愛は血相を悪くしながらも鼻を鳴らして答えた。
柚莉愛
柚莉愛
…簡単な事だ、毒だよ。神々の力によって創られた間違いない毒。
そう簡単には消えないし丸二日は残り続って体中を巡り続けるから、
気さえ失ってるけど今の彼女の苦しみは―


































ゴンッ!















































柚莉愛
柚莉愛
―ぐッ…
柚莉愛の体は、地面に叩きつけられた。
そして、柚莉愛は紅愛の表情をちらりと見上げ…何とも言えない表情を浮かべる。
その表情には、いつもの紅愛なんか映っちゃいなかった。

瞳から光は消え失せ、ひたすらに恐怖感だけが見た者の体を包む。

















































紅愛
紅愛
…私の事は、まだ良い
















































紅愛
紅愛
…でも、大切な子達を…大好きな皆を…傷つけたら…





































































































             「―ソイツの事は、絶対に地獄送りにするって…決めてるんだ」




















































パチン




















































































































柚莉愛
柚莉愛
―言ったじゃん…柿さんは不死身だって!!!
紅愛
紅愛
はぁ!?
―どうやら少女もまだ…死ぬ気はさらさら無いらしい。
柚莉愛
柚莉愛
…博麗対守矢の時に一回だけ見た事があった。
全てから浮き、からに成る…そんな反則みたいな技
紅愛
紅愛
夢想天性…何でそれをアンタが…っ!?

























































紅愛
紅愛
…!?
















































紅愛
紅愛
…まさか…アンタ…!?


















































柚莉愛
柚莉愛
…アメノウズメ…悪魔なら知ってるんじゃない?
岩戸に隠れたアマテラスを引っ張り出した、芸能を司る神だよ





















































柚莉愛
柚莉愛
…この世界は…パクリとオマージュで出来てるんだ






















































柚莉愛
柚莉愛
この技は、ただの博麗霊夢のパクリ。
私のものじゃない、真似てるだけの産物…

















































柚莉愛
柚莉愛
―でも、君達を倒すには充分だよ!!!!!
【夢想天性】

柚莉愛の周りを、七色の陰陽玉が取り囲む。
そして発射されるのは…一直線に飛んでいく、無数の御札だ。



















































紅愛
紅愛
(私の能力で紙を爆発させるくらいなら…いや、そもそもこの技自体が
 空に浮かんでるから能力が効かないんだ!!)
紅愛
紅愛
(どうする?この御札をもろに喰らったりなんてしたら
 確定で一回休みになる…!考えろ…考え…!)
ドカァン!!!



















































紅愛
紅愛
…え?

















































―刹那、紅愛の周りを爆発が覆った。


























































そして、煙が上がった頃には…
紅愛に当たっている筈の御札は通り抜け、結果紅愛の体には何の傷もついていなかった。





















































「―パクリでも敵を倒すには充分、か。良い事言うじゃないか!」

















































紅愛
紅愛
…!



















































そこに立っていた少女の姿は、いつも通りの筈なのに…凄く頼もしく見えて。





































































































―本当に大魔法使いかと思ってしまう程に、流星の如く光り輝いていた。

















































紅愛
紅愛
…!
紅愛
紅愛
…ま、魔理沙っ…
魔理沙
魔理沙
紅愛
紅愛



















































紅愛
紅愛
…その…マント…!

























































魔理沙
魔理沙
…あぁ…






















































少女が翻した物―それは、どこかで見た事のある…深い青色のマントだった。

















































魔理沙はそれを肩に装着する。懐かしい雰囲気に…全身が包まれた、気がした。






















































魔理沙
魔理沙
―借りるぜ、お師匠様!





















































柚莉愛
柚莉愛
…まさかここまで立ち上がるとは思わなかったよ。
でも、今の私には…
ゴウッ!
柚莉愛
柚莉愛
!?
紅愛
紅愛



















































そして吹いた風は…力強く、激しく、何かを纏った様なものだった。
本来何にも干渉されない筈の柚莉愛の体も、微かに風が当たっている。
対処しようとスペルを発動した時には、もう遅かった。
















































柚莉愛
柚莉愛
(攻撃が効いてる!?発動時間が切れ…
 いや、まだ発動はされてる筈なのに…っていうか、それよりも…!)















































柚莉愛
柚莉愛
(手足が動かなくなるほどの重圧…これ、魔法の域超えてるんじゃ…!?)




















































魔理沙
魔理沙
『―生を越えよ 死を越えよ
 命を越えよ 輪廻を越えよ』
魔理沙
魔理沙
『彼女が眠れば何かが目覚める
 眠りし大怨霊の大魔術を―今ここに!』
















































「…マスタースパーク…」







































































































             「―リーインカーネーショーーーーーーーンッッッ!!!」



























































ドカァァァァァァァン!!!!!



























































土埃の中、自らの体は宙に浮く。































































本来の夢想天性なら…何の技も効かない筈なのに。































































効いてしまった。少女の技は。































































その技がただの真似事であり、完全では無かったから。



























































そして…一人の魔法使いの軌跡が、神の真似事すらも凌駕したから―


















































































柚莉愛
柚莉愛

































































柚莉愛
柚莉愛
(…あー…)
































































柚莉愛
柚莉愛
(…体…動かない…)






































































柚莉愛
柚莉愛
(紫霊は…目覚めそうに無いし…)


































































柚莉愛
柚莉愛
(今ので、魔力剝がされたか…)


















































柚莉愛
柚莉愛
(…私の、負け…)












































































































































柚莉愛
柚莉愛
 (―私の、負け?)






























































柚莉愛
柚莉愛
(馬鹿じゃ無いの?そんなの、駄目なのに…あっちゃいけないのに…)






























































柚莉愛
柚莉愛
(…勝たなくちゃ…)































































柚莉愛
柚莉愛
(…頭脳最強だから、勝たなくちゃ…皆の太陽だから、勝たなくちゃ…)








































































柚莉愛
柚莉愛
(…皆と…一緒で…いる為には…)



































































柚莉愛
柚莉愛
―勝たないと…駄目なんだぁぁぁぁぁッッッ!!!
紅愛
紅愛
!?

















































『神話~story that will never disappear~』




















































シュゥ…

















































紅愛
紅愛


















































紅愛
紅愛
(…あれ…?)



















































紅愛
紅愛





















































紅愛
紅愛
(…あー…)























































紅愛
紅愛
(…そうか、負けた…のか…)























































ただ、相手が最終奥義を放っただけ。





















































結果は、何一つとして出ていない…筈なのに。






















































本能が、それを肯定している。突如入り込んできた違和感の塊の筈の情報に、納得しか感じない。





















































「勝者は柊柚莉愛と紫霊」






















































それしか無かった。それでしかなかった。
























































今この瞬間に、世界の絶対たる真実はこれになった。
























































根源から派生した1では無い。絶対的な、0だ。






















































疑う気力すら起きない。疑問を抱いた瞬間に思考回路が矯正される。





















































神の力、闇に染まり切った力。笑えるほどに強く、戦うというレベルの話では無い。


















































例えば、そんな勝とうと思う事すら馬鹿馬鹿しくなってしまう程の神の技を…ただの少女が使ったら。
























































結末は塗り替えられ、彼女達の軍はまた一つ勝利を掴み取る。

























































そして、そんな光り輝く世界で…






















































―彼女一人が…真っ暗闇だ。




















































ガガガガガガガガッ!!!!
柚莉愛
柚莉愛
ッア゛…ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!?!?!?!?
紅愛
紅愛
!?
ドクン
紅愛
紅愛
グァッ…!?




















































紅愛
紅愛
(…なっ…何このオーラ!?)
紅愛
紅愛
(こんなのが一人の少女の体から出てる!?有り得ないでしょそんなの!)
紅愛
紅愛
(駄目だ…意識をしっかり保て!
 ここで気を失ったら大変な事になる!!!)


















































紅愛
紅愛
(気をしっかり持て!!!私は失楽園の絶対君主だろうが!!!!!)


















































パリーン!!!!!



















































紅愛
紅愛
…はぁ…はぁ…
紅愛
紅愛
(…で、どうなってんのよ…あの子)
自らの体の安寧を何とか確保したところで、紅愛は再び柚莉愛に目を向ける。
魔理沙は倒れ、気を失っていた。ただでさえ毒からギリギリで復活したというのに…
自分ですらギリギリで自我を繋ぎ止める程のオーラだ、魔法に恋しただけの普通の少女が…耐えられる訳が無い。
そして、その姿を再び見た瞬間…その光景に、少女は目を見開いた。



















































そこには、先程の悶え苦しむ少女の姿は無かった。






























































代わりにあったのは…
























































柚莉愛
柚莉愛

















































―どこを視ているのかも判らない…柊柚莉愛の形をしたナニカだった。
紅愛
紅愛
(…こーれーは…冗談抜きでヤバいんじゃないの?)
紅愛
紅愛
(あの子の気配…さっきとはまるで違う、っていうかあれ最早柚莉愛じゃない!)
紅愛
紅愛
(この禍々しくも神聖な雰囲気、これは…)
紫霊
紫霊
柚莉愛っ!?
紅愛
紅愛
!!!
あまりにもグッドタイミング、突如として飛び起きたのは紫霊だった。
紅愛
紅愛
アンタ、今のタイミングで起きるって…!
紫霊
紫霊
なぁ、柚莉愛は!?何かとんでもなく嫌な予感…


















































紫霊
紫霊
…が…


















































―紫霊は空中に目を向け、そして固まった。
其の姿が…ナニカにその身を乗っ取られた柚莉愛の姿が、目に飛び込んで来たから。
だが、程なくしてその表情は翳りみるみる歪んでいく。
どうやらそれは、初の事象による困惑というよりかは…
経験した事のある事象が再び起こった事に対する、絶望の様だった。
紫霊
紫霊
…うそ…だろ…?
紅愛
紅愛
…ねぇ、こんな状況下で申し訳無いけど
色々と話聞きたいんだわ。あの子どうしちゃったの?
紫霊
紫霊
…あいつ…また…神に…体を…!
紅愛
紅愛
また・・
紫霊
紫霊
…前にも一度だけ、こういう事があって…それで…!
そこまで言って、紫霊は言葉を詰まらせ物理的に頭を抱える。
というより、数多の感情が押し寄せ脳内がぐちゃぐちゃになっている様だ。
紫霊
紫霊
…そうだ…今思い出してみりゃ、あいつの顔…
あの時と同じだったッ…!
薄々勘づいてはいたのだ。
柚莉愛の瞳が、やけに妖しく光り輝いている事に。
求めていたモノがが不意に出てきて大興奮するいつもの事の筈の彼女の姿が、やけに狂気的だった事に。
それは、ほんの小さな違和感。
意識してもそれが違和感だと気づけないくらいに小さな、隠された・・・・いつもと違う要素…

















































―その正体は、これだった。
紅愛
紅愛
さっきあの子が放った技…チートどころじゃない、
世界の根源を塗り替えるような神業
紅愛
紅愛
…そんな技をこの土壇場で使ったとなれば…
彼女の中に眠る神々が呼び起こされても何らおかしくはない
紫霊
紫霊
クソッ、おかしいとは思ってたんだよ…!
あいつ、いつもと何かが…!



















































紅愛
紅愛
…とはいえ、過ぎた事を悔やんだってしょうがないよ。
今私達がやるべきことは…暴走したあの子を止める事
紅愛は目を細め、宙に浮かぶ柚莉愛…否、柚莉愛の器を使った神の姿を見据える。
どうやら突然出てきたこともあり未だ本調子では無い様で、エネルギーを溜めている様だ。

エネルギーがたまっていない状態でこのオーラ…
今すぐに止めないととんでもない事になるのは火を見るよりも明らかだが、
これはそれと同時にエネルギーを溜めている間は作戦会議が出来るという事でもある。

もっとも、長く作戦を練る時間など無いが。
紅愛
紅愛
この場にいるのが私だけなら多少強引に突破できたかもしれないけど…
今この場は魔理沙もあんたもいるんだ。このフィールドごと壊す訳にはいかない
紫霊
紫霊
どうする?前にも一度だけ、あいつが暴走したのを見た事があるんだ…
今のあいつの状態があの時のあいつと一緒なら、このフィールドなんて軽く…!
紅愛
紅愛
…やっぱりそんくらいの力は持ってるか。
とはいえ何の方法も無い訳じゃない、あんたも準備しときしなさいよ
紫霊
紫霊
…ッは…?
紫霊は立ち上がる紅愛を見上げて呆然とした。
そして次の瞬間彼女が何をしようとしているのか理解し、慌てて自分も立ち上がる。
紫霊
紫霊
待て、お前まさかあいつを一人で対処する気じゃねぇだろうな!?
紅愛
紅愛
紫霊
紫霊
無理に決まってんだろ!?
前だって本当に強ぇ奴らが集まって何とか…
紅愛
紅愛
―はぁ
紫霊
紫霊
!?




















































紅愛
紅愛
…まったく…舐めないでほしいんだけど



























































紅愛
紅愛
アタシ・・・は失楽園の絶対君主、元素と粒子を掌に持つ万物の覇者、
アダムとイブを破滅に追いやった悪魔…





















































































































             「―神くらい軽く喰らってやるわ、悪魔舐めんじゃないわよ」























































ゴウッ!
紫霊
紫霊
っ!?
紫霊
紫霊
(…な…何だこれ…あまりにも…!)




















































柚莉愛¿
柚莉愛¿
『…殺気とはまた違う気配…どうやらただの下等生物では無い様だな。面白い』



















































柚莉愛¿
柚莉愛¿
『―良いだろう、高尚な下等生物は私直々に葬ってやる。
 この私によって地獄に堕ちられる事を光栄に思うが良い―!』






















































紅愛
紅愛
(…とは言ったものの、流石のアタシも
 一人じゃちょっとばかりキツいわね)




















































紅愛
紅愛




















































紅愛
紅愛
(…みんなごめん…また、迷惑かける…)






















































紅愛
紅愛
(…でも…今だけは…)





















































紅愛
紅愛
(―力を貸して!最愛の仲間達よ!!!)
紅愛
紅愛
怪綺談『魔現幻想~Mystic Square』!!!














































パリーン!


















































「…え?ちょっと、また出番?ついさっきも動いたのに」



















































「きっと何かやってるんでしょ、あの子達ならやりかねないわ」



























































「全く…いつになってもあいつらは乱暴ね」























































「まぁまぁ、あの御二方らしいじゃないですか」































































「…さて…呼ばれたのなら、使命を全うしましょうか」




































































































































































































                   「「「―ええ、勿論」」」




















































ドォォォォン!!!!
柚莉愛¿
柚莉愛¿
!?






















































魔界メイドの、大怨霊の、魔界の神の、死の少女の…神秘に満ちた魔の力。




















































その力は、神をも縛り付けた。白日の元に晒すが如く、決して離さない様に―





















































柚莉愛¿
柚莉愛¿
⦅―な、何だ!?体が…!⦆
紫霊
紫霊
(…す、すげぇ…動きが…止まった…!!!)
紅愛
紅愛
人間!今よ、とどめを刺しなさい!
紫霊
紫霊
!?
紫霊
紫霊
は…!?お…俺が!?
紅愛
紅愛
そうに決まってんでしょ!アタシの役目はあくまで動きを止める事、
とどめを刺すのはアンタなのよ!
紫霊
紫霊
…で…でも…!柚莉愛は…!
紅愛
紅愛
何ここまで来て躊躇ってんのよ!あの子アンタの彼女でしょう!?






















































   『―なら、解放してあげなさい!刃を振るってあげなさい!一生かけて護ると誓ったのなら!!!』





















































紫霊
紫霊
―ッ!!!



















































紫霊
紫霊
(…そうだ…そうだな…)




















































紫霊
紫霊
(…一生懸けて護るって…あの夜、誓ったんだ…)





















































紫霊
紫霊
(―柚莉愛、俺はお前を…護る為に…)






















































                    「―お前を殺す!!!」



















































紫霊
紫霊
うぉらああああああああああああああああああ!!!






















































ザンッ!!!!!
























































柚莉愛
柚莉愛
―ッあ…



















































バタン


























































映姫
映姫
…無事終わった様ですね


























































映姫
映姫
それでは、決着…柊柚莉愛、紫霊の勝利です





















































紅愛
紅愛





















































紅愛
紅愛
…は~…






















































紅愛
紅愛
―で、何で私敵の手助けしてるのかしら?
紫霊
紫霊
いや、それは本当になんでだ…?
あんな状況とはいえ、敵である俺らを止める義理なんて…
紫霊
紫霊
ていうかそもそもお前、あんなとんでもない芸当が出来るんなら
俺らごと殺して勝つことも出来たんじゃ…?
紅愛
紅愛
―どこまでも無慈悲なのは、心に余裕が無い証拠
紫霊
紫霊
紅愛
紅愛
私の心には余裕がある、人道を無視して勝ちを捥ぎ取りに行く程切羽詰まっていない。
それに…あの状況の貴方達を殺すのは、流石に心が痛んだしね
紫霊
紫霊
紫霊
紫霊
…はは…お前、本当に悪魔か?
柚莉愛
柚莉愛
…ん…
紫霊
紫霊
!!!!!
後ろから聞こえた、気絶していた柚莉愛が上げた微かな声。
紫霊はそれに音速で反応し、少女の元に駆け寄った。




















































紫霊
紫霊
柚莉愛…!大丈夫か!?
てかお前柚莉愛…いやお前は柚莉愛だな!
柚莉愛
柚莉愛
おう自己完結したみたいで良かったわ…
紫霊
紫霊
…それで、お前自身は大丈夫か?ほら、さっきの…
っていうか、お前何が起こったか覚えてんのか?
柚莉愛
柚莉愛
覚えてるよ、それに意識もあった。
まぁ、見てるだけで動く事は出来なかったけど…
紫霊
紫霊
そうか…まぁ、お前は…
柚莉愛
柚莉愛
―やっぱり…こうなっちゃった
紫霊
紫霊
!!!






















































そう弱々しく呟いた少女の顔は、あまりにも絶望に満ちていて。
取り繕いだと一目でわかる程のぎこちない笑みが浮かべられるその夕陽色の瞳の縁からは、
大粒の雫が溢れ出ていた。



















































柚莉愛
柚莉愛
…なんとなく、わかってたんだ。でも、やっぱり…
柚莉愛
柚莉愛
どうにか、制御できないかなぁって、
考えてたけど…やっぱり無駄だったや



















































柚莉愛
柚莉愛
…人間だって…ちゃんと、言えてたのに…
やっと、皆と同じ場所で笑えると思ってたのに…!
紫霊
紫霊
…!
柚莉愛
柚莉愛
…私、カミサマなんだよ。それも、めでたいようなモノじゃない…
突然乗っ取られて、仲間を殺しちゃうような存在なんだよ…!



















































柚莉愛
柚莉愛
…ねぇ、どうする?そうだよ、私はもう、人じゃっ…!
















































紫霊
紫霊
―知らねぇよ
柚莉愛
柚莉愛
!?
紫霊
紫霊
関係ねぇよ。半人半神?お前はお前だろ?
柚莉愛
柚莉愛
柚莉愛
柚莉愛
…そういうの、聞き飽きたよ。何なの、お前はお前って。
それだけ言えば大丈夫だとでも…
紫霊
紫霊
やっと白状したかよバカ柚梨愛っ!!!
柚莉愛
柚莉愛
…っ!?
紫霊
紫霊
何とも思ってなけりゃ、
その言葉を言われた事を今更になって言ったりしねぇ!
紫霊
紫霊
…ほんっとうにお前はさ…頭は怖いくらいに良い癖に
自分の事だけバカになるの何なんだよ…













































紫霊
紫霊
もうちょっと自分に目を向けろ!俺達の事は良いから!
紫霊
紫霊
自分の心に聞いてみろ!お前は今幸せか!?満足してるか!?
紫霊
紫霊
辛いんだって、無意識に抱え込んでるんだって、頼むから自覚してくれよ!
そして俺達に相談してくれよ!
紫霊
紫霊
…壊れてからじゃ…遅いんだよ…!
柚莉愛
柚莉愛
…ッ!




















































紫霊
紫霊
…人だとか、神だとか、そんな事はどうでも良い。
お前がどんな存在だろうと、俺がいる。俺達がいる。
紫霊
紫霊
お前が涙を流しているなら、俺がその涙を拭う。
お前が夜闇の中を永遠に彷徨っているなら、俺が無理やりにでも引きずり出してやる



















































紫霊
紫霊
…お前の、そんな存在でありたいと…俺は思ってるからさ




















































柚莉愛
柚莉愛


















































柚莉愛
柚莉愛
…ほんと、そういうとこだけ急に紳士になるの何なんだろうねマジで
紫霊
紫霊
あー?俺は元から紳士だろ?





















































紫霊
紫霊


















































紫霊
紫霊
…柚梨愛























































                     「―お疲れ様」




















































青年は、少女の頬に触れる。






















































そして、そっと―

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