第36話

19話『13年越しの言の葉』
511
2023/10/10 09:00 更新

























































世界全体が、白い光に包まれる。
































































そして次の瞬間、眼前に広がっていたのは―































































































…木漏れ日が差し込み、柔らかな緑が溢れる…






































































―いつも通りの、幻想郷せかいだった。






























































真央
真央
・・・































































真央
真央
―!




































































真央
真央
―成功だ…


































































真央
真央
―成功だあああああああ!!!!
全員
おおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!
湧き上がる歓声、手を取り合って喜ぶ少年少女達、そしていつも通りの…幻想郷。
13人、全員揃っている。今までと変わらぬ姿のまま。
自らの命は脅かされず、また今日も明日も…この最高の仲間達と、世界を歩んでいける。
此れは、決して偽りではない。世界を愛する少年少女達が呼び寄せた―最初で最後の奇跡なのだ。
キラ
キラ
…やった…やったよおおおおお!
フランドール
フランドール
(…このまま世界が壊れても面白そうだったけど)






















































フランドール
フランドール
(人間は多い方が楽しいし、まぁ良いか…)

























































フランドール
フランドール
・・・























































フランドール
フランドール
―あっ
フランドール
フランドール
ちょっと真央!日傘は!?持ってる!?
真央
真央
うるせぇお前ついでに死ねや
フランドール
フランドール
壊されたいのか貴様!?
みぃ
みぃ
帰還して3秒で喧嘩始めるのもはや才能だよね
幽々子
幽々子
本人達は無意識みたいだけどね~
幽々子
幽々子
さぁみぃ、冥界に戻りましょ?戦ってお腹が減っちゃったわ
みぃ
みぃ
…ええ、そうね。今日はご馳走にしましょ























































魔理沙
魔理沙
ふぃー、何とか一件落着だな…
霊夢
霊夢
ま、成功する気もしてたしね
霊夢
霊夢
ねぇ、ところで「世界を救った巫女」って
肩書き下げれば参拝客増えたりしないかしら!?
魔理沙
魔理沙
いやー、元々根付いてる妖怪神社のイメージが強すぎて
今更そんなんやっても来ないだろ
霊夢
霊夢
ったくもう…全員退治してやろうかしら
魔理沙
魔理沙
それにしてもお前、隠れて随分と大掛かりな事してたんだな。
てっきりどこかで妖怪と夜通し戦ってるのかと
霊夢
霊夢
んなめんどくさい事してないわよ。
幻想郷が壊れるだなんて…死んでも御免だからね
霊夢
霊夢
ていうかあんた、負けたんだって?しかも人間二人相手に
魔理沙
魔理沙
はぁー!?舐めんなよお前、
対戦相手二人がどんだけ化け物か知らないだろ!?
霊夢
霊夢
そりゃ知らないわよ。誰?
魔理沙
魔理沙
ほら、あそこの…























































紅愛
紅愛
勿論魔力は入れているんだけど、特に最近は空気中の粒子を
五大元素魔法に反応させるとなかなか面白いものが見れてね…
柚莉愛
柚莉愛
何それ最高じゃん!!!もっと見せてよ、
やっぱり君と話してたら退屈しないや!!!!!
紅愛
紅愛
ええ、勿論。私も…貴方と話してると楽しいわ!





















































魔理沙
魔理沙
…紅愛と楽しそうに話してる奴だ
霊夢
霊夢
ほんっと、頭の良い奴の考える事ってわかんないわねぇ…























































霊夢
霊夢
…ま、ともかく…





















































霊夢
霊夢
―お疲れ様、魔理沙
魔理沙
魔理沙






















































魔理沙
魔理沙
―ああ、お前こそ…



























































                    「―お疲れ、霊夢」























































キラ
キラ
晴ぅぅぅぅ!!!皆生きてるぞぉぉぉぉぉ!!!
晴
ちょちょちょ勢い付け過ぎだ馬鹿()
晴
…ま、正直わかってたけどな。この一か八かの挑戦、成功するって
キラ
キラ
え、マジで!?だったら早く言ってくれれば良かったのに…
晴
私の勘が当たるなんてあいつらは知らないだろ。それに…





















































晴
―今更になってそんなのを頼りにするほど、私達の仲間は弱くねぇだろ?
キラ
キラ























































キラ
キラ
…ああ、そうだな!






















































キラ
キラ




















































そこでふと、静寂が訪れた。

























































風が頬を撫で、自然の匂いが一帯に漂っている。
すぐ近くで仲間達が騒いでいる筈なのに、何故か耳には入ってこなくて。
1時間前まで激闘を繰り広げていた少年少女達が、今は楽しそうに笑いあっていて。






















































“奇跡”による喜びを、噛みしめて、感謝して…
この面子が仲間で本当に良かったという気持ちが、改めてこみ上げてくる。























































再び訪れた「幸せ」。


























































そんな状況下で、頭に浮かんだのは…


























































キラ
キラ
…なぁ、晴




















































晴
…んー?























































キラ
キラ
…俺バカだし、この状況下でこれを言うべきなのかはわからないけど…























































キラ
キラ
―お前、言ってただろ?飛び降りる寸前に
晴
…!

























































―嘗ての想い人が放った、一つの言葉だった。

























































晴
…ああ、言ったな
キラ
キラ
それでさ、あれから俺調べたんだよ。あの言葉の意味
晴
…そっか
キラ
キラ
…いやー、びっくりしたよ。いや、
びっくりしたっていうか何と言うか…まぁ、兎に角!





















































キラ
キラ
…あの時、凄く嬉しかったし…
すぐにでも、それに答えようと思ってた


























































キラ
キラ
…そう…ずっと、言おうと思ってたんだ…
晴
…!?




















































キラ
キラ
…なのに…どうしても勇気が出なくて、
最後の一歩が踏み出せなくて…言えなかった























































キラ
キラ
…でも…
























































キラは、風が心地よく頬を撫でる草原で体勢を起こす。
























































そして、座ったまま目を丸くする晴に優しく笑いかけた。

























































キラ
キラ
…俺、今なら言える。今だからこそお前に言える…



































































































































































































                     「―I love you!」
























































「…!」






























































「…」




















































































































                      「…Me Too!」





























































































次回






























































『何でお前ら幻想郷同士で戦争してんの!?』












































































―最終回。

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