【宙を飛ぶ紅白の蝶】博麗 霊夢
【楽園の素敵な巫女】博麗 霊夢
―幻想郷トップクラスと名高い、博麗霊夢より強い救世主。
それを他でもない二人の霊夢自身が豪語しているのだから…その救世主の強さは確たるものなのだろう。
その場にいる全員の期待のゲージが、どんどん上昇していく。
そして、降り立ったのは―
「―んもう、呼ぶのが遅いわよん!」
独特な語尾、そして独特なデザインのTシャツを完璧に着こなし、尋常じゃないオーラを纏った―

「―ま、ともかく。救世主、ここにこうりーん!」
―期待を裏切らない、いやむしろ上がりまくった期待の更に上を行く…
マジモンの救世主こと、地獄の女神だった。
オタクとストッパー()の茶番を他所にふいーっと息を吐く東方軍霊夢の横で、
キラズ軍の霊夢は有難そうにしつつも何処か恨めしそうな表情を向こうの霊夢に向ける。
その表情を見るだけでも、彼女がもう一人の自分と会った事でどんな目にあったのかは大体理解出来た()
【三千世界の掌握者】ヘカーティア・ラピスラズリ
ヘカーティアが一歩前に出て自信満々に言い放ったそれは―
本人のフランクな様子に反して、あまりにもスケールの大きな内容だった。
シュン
【 】純狐
そう言ってにっこりと笑う順狐。表情こそ笑っているが、むしろそれが純粋な笑みだからこそ
どこか恐ろしく見えて…それ以上の指摘も、詮索も、誰も出来なかった。
純粋な怯えの表情を浮かべて思わず口を開いたキラを、純狐は目を細めて見据える。
そして、一歩歩みを進めてキラに言った。
ヘカーティアは、そこまで言って自嘲気味に笑った。
そして正面で目を見開く晴に向けて、その横に立つ人間達に向けて…再び口を開く。
そう言ってヘカーティアが右手を上げたと思うと、彼女の背後に巨大な魔法陣が現れた。
そして、その魔法陣が光り輝いた瞬間―全員が目を見開く事になる。
ゴォォォ!!!
世界が渦巻く。
歪みが激しく、強くなる。
勢いよく風が吹き、踏ん張っていなければ風圧で直ぐに吹き飛ばされてしまいそうだ。
ゴォォォォォッッッ!!!
“一滴の奇跡くらい、神としてあげちゃおうかしらね”
最後の最後に女神が口角を上げた事に…何人が気づいたのだろうか。
―勝利の女神は、今ここで…幻想郷に、微笑んだのかもしれない。
ドカァァァァァァン!!!!!!!
―全てが、眩い光に包まれた。



























































































編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。