あまりにも、核心を突いた一言だった。
全員が思っていた、大きな疑問。そして、賢者によって否定された淡い夢物語。
…そう、それはただの夢物語。願おうが実現などしない…泡沫に消える淡い夢なのだ。
紫は目を見開き、口を噤む。
彼女から自分に向けられるオーラが今までで一番深く、鋭く、重かったからだ。
突如声を荒げた真央に、キラは思わず口を噤んだ。
そのままの勢いで、真央は自分達の軍のメンバーをびっと指さす。
神妙な面持ちで問いかける紫に、映姫は映姫は何かを考える様に目を閉じる。
そして―閻魔は、口を開いた。
―其の声は、突如としてその場に響き渡った。
様々な感情が渦巻く事で漂っている、何とも言えない雰囲気を吹き飛ばす様なその声は…
確かに、聞き覚えがあって。
―否、片方の世界の住人達にとっては…聞き覚えがあるようで、少しだけ違う声だ。
だけどその声は、言葉は…もう片方の世界の住人達には、あまりにも覚えがあって。
その、心なしか後光が見えるような頼もしい姿に…


「「―おまたせ!」」
―ただ…見惚れるしか無かった。


























編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。