どす黒い表情で笑顔を浮かべる真央。
これには流石のフランも何かを察した様な表情で苦笑した。
今にもレディーファイしそうな勢いの二人だったが、そこで後ろから聞こえた声に同時に振り返る。
そこに立っていたのは、土埃を払うキラと呆れたような表情を浮かべた晴だった。
晴は地面に膝をついて、真央の右腕(があった場所)に自らの右手をかざす。
そして、次の瞬間彼女の右手から柔らかい光が放たれた。
その光に包まれ、光が晴れると…真央の腕は、当たり前の様にそこに存在していた。
腕がいつも通り動くことを確認し、真央は目を輝かせる。
目を輝かせる真央、そして再び苦笑を浮かべたフラン。
そして何故か横にいたキラの方が満更でも無い様子で、
当の本人である晴は額を伝った汗を拭いつつふーっと息を吐く。
―そして、会話が一段落ついた時…キラは、ふと顔を曇らせた。
「―この日常が壊れる結末なんて、全く見えないんだよ」
シュン
映姫とジョーカーが、その場から消える。
ヴァイアは気づけば一人、静寂が満ちる白い部屋の中にぽつりと立ち尽くしていた。
ギィ…
扉の向こうには、12人の戦士達が勢揃いしていた。
片方の軍の少女達は安堵と余裕に包まれた表情をし、一方の軍達は何とも言えないような顔をしている。
―それはそれとて、実はヴァイアとキラ達の軍は今回が初顔合わせである。
一斉に阿鼻叫喚状態になる幻想郷メンバー。そんな空間を鎮まらせたのは…矢張りこの人物だった。
そう言って全員の顔を見渡す映姫の顔は、先程自分達と2対1で話していた少女のものでは無かった。
今の彼女は、戦争の決着を告げる閻魔…ものの数分でここまで変わるのかと、
ヴァイアは少しだけ複雑な気持ちに包まれた。
事実だけを淡々と告げる映姫に、それぞれの表情は一人一人変わる。
とある者は真央達に賞賛の笑みを浮かべ、とある者は小さく溜息を吐いている。
全員が、声の方を向いた。
映姫の声だけが響く空間に割って入った、聞き馴染みのある声。
その声の主は―
―勿論、鬼灯真央だった。
全員の視線が向いた事を確認し、真央はすぅっと息を吸って再度口を開く―
「―破壊とかしなくたってさ、こっち側の幻想郷にinさせちゃえば良いんじゃないの?」
















































編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。