勢いよく飛び起きたキラに反応し、真央は3メートル先まで飛びのく。
漫画家よと思うような様子で一瞬ガタガタと震えた後、一段落付いたようにほうっとため息を吐いた。
真央の襟元を掴み、キラは必死の形相で晴の安否を確認する。
真央は何とも言えないような表情をした後、思わずこぼれた笑みと共にキラに言った。
真央の発言に促されるままに、キラは不思議そうな顔をしながらも下に目を向ける。
そして、次に飛び込んできたのは…真央の膝の上で倒れている晴の姿だった。
キラは晴の顔を覗き込む。血色は悪いという訳では無いが、その瞳は未だ開いていない。
だが、その手首に触れた時…キラは、青ざめた。
キラの言葉に真央も慌てて晴の手首に触れる。その後口元に耳を近づけ、眉を顰めた。
―ひとまず、最悪の結末は回避できた。
微かに声を上げ体を起こす晴の背中を、キラはすかさず支える。
そう激しく言い捨て、キラは頬を膨らませる。
傍から見れば普通に可愛いだけなのだが、その顔からは確かに彼の感情が読み取れる。
キラの言葉で、晴は腑に落ちた様な表情を浮かべる。
その表情は苦笑を浮かべる訳でも無くただ真顔であり、どうやら晴の中ではそこまで重い問題では無いようだ。
重要な事を思い出し再び表情を険しくするキラだったが、それに対して晴はいつも通りの表情で笑った。
晴が前に出した右手首に、キラは困惑が少し混じった様な表情でそっと触れる。
そして3秒後、不安が抜けたように安堵のため息を吐いた。
次の瞬間、キラの表情はどこか真剣なものになる。
怒っている訳では無い、あくまでただ…大きすぎる疑問を解消しようとしているだけだ。
パンッ!
キラは、顔を真っ赤にして泣き叫んでいた。
溜め込んでいた部分が決壊し、感情が一斉に溢れ出してくる。
「続いては1105番!世にも珍しい白銀碧眼の少女です!」
「…どうしたんだ?なんで、たおれてるんだ…?」
「おれはきら!おまえは?」
「えっと、じゃあ…はる!おめめ、おそらみたいにきれいだから!」
「…大丈夫だ。おまえも、キラも…ぜったい、まもってやる」
「―私はあんたの護り神、そして大親友。一生撤回する気は無いよ!」

「…やっぱりオマエら…最強だよ…!」












































編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!