あなたside
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少しだけ遠くなった違和感
最近、
くるまさんが少しだけ遠い。
露骨じゃない。
話しかければ、ちゃんと返してくれるし、
態度も今まで通り丁寧。
でも、
「一拍」増えた。
視線が合うまでの間。
言葉を選ぶ前の沈黙。
帰り道で、自然に並んでいた距離が、半歩分だけ空く。
理由がわからないから、余計に気になる。
同期と話しているときも、
前なら「お疲れ」って声をかけてきたのに、
最近は、目が合っても軽く会釈するだけ。
嫌われた、とは思わない。
でも、近づこうとすると、
静かに線を引かれている感じがする。
収録前、スタッフ同士で資料を確認していると、
後ろのほうで小さな声が聞こえた。
冗談みたいなトーン。
でも、胸の奥が一瞬だけ冷える。
振り返ると、
くるまさんが少し離れた位置で立っていた。
目は合わなかった。
——ああ、これ。
この空気、
彼はもう気づいてる。
だから、
距離を取ってるんだ。
そう思ったら、
何も言えなくなった。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。